第1日目 蒔絵(まきえ)教室
蒔絵の先生は、伝統工芸士の竹内先生。
やさしそうな先生でよかった〜(^o^)
まず、先生から今日体験する蒔絵について説明を受けました。
席には一人一人に、テキストと時価一万円を超えるという漆器のトレーが
用意されていました。
先生が用意してくれていた富士山や
花の絵型の中から好きな絵柄を選びます。
つばきの花を選びました!
はけを使ってトレーに絵型をつけます。強めに押さないと絵が写りません。
絵がしっかり写りました。
ふでを準備します。
ふでの油をとるために、うるしをなじませてふきとる作業を何回か
繰り返します。
うるしにかぶれないように手袋をつけ、ふでにうるしをふくませて、
まず花の部分だけ描いていきます。
一万円のトレーに描くなんてキンチョー!!
輪郭を描いてそれから中を塗ります。
ふでは根本まで使ってむらが出ないように・・っと。
花の部分にうるしを塗ったら、乾かします。うるしは湿気があるほうが乾きます。この日は雨でちょうどよかった♪
うるしが乾く直前に顔料をまきます。
このタイミングは職人の勘だとか。
うるしが接着剤となって顔料が付きます。
真ん中が金色、花びらが赤の花が
描けました!
次は葉の部分を描きます。先生がお手本に
描いてくれました。
職人のふで使いを間近に見れたよ!
先生のお手本を見ながら、葉っぱを全部描いていきます。
塗ったところから乾いてきてしまう!
丁寧に、急いで・・・
葉っぱの部分にうるしが塗れました。
また、時間をおいて乾かします。
顔料にはいろいろな色があるけど、葉っぱは豪華に金をまこう。
葉っぱの部分が金色になりました。
同じ絵型を選んだ富山県からの参加の方は、花を金、葉っぱを
銀にしました。同じ絵でも印象が違います。
最後に花の輪郭や葉の葉脈などを描いて、銀をまいて完成!
最初に描いた花びらや、葉っぱがうまくいかなくても、この作業を
丁寧にすると絵がよくなります。
最後が重要なポイントです。
第2日目 沈金教室
2日目は沈金の技法に挑戦
「沈金」はうるしをぬった漆器にノミで絵柄を彫り、そこに金粉や顔料を
まく技法です。
先生がいろいろな彫り方を教えてくれました。
絵柄を彫るなんて難しそう。
まずは、彫り方の練習
肩や腕に力が入って筋肉痛になりそう。
力をかけないで、うまく彫るにはノミの角度がポイント!
しっかり練習した後に花の絵柄を彫りました。
葉の葉脈や絵の輪郭は「線彫り」で細い線で彫ります。
葉や花びらの中は「点彫り」で立体感を出していきます。
- 線彫り :
- 木の葉のスジのような細い線をノミで彫ります。
- 点彫り :
- 先のとがったノミで突くように彫ります。
点を細かく入れたり、荒く入れたりして
葉の感じを表現します。
彫ったところにうるしをすりこんでから、顔料や金粉をまきます。
うるしはここでも顔料や金粉を接着させる役目をします。
額に入れてもらって完成!!
高価な雰囲気が漂ってる!?
教室の終わりには、うるしの里会館と職人工房を見学しました。
先生や漆器組合事務局長の説明付きでとても分かりやすく、
うるしの里を満喫できました。
感 想
- 蒔絵の体験ではコーヒートレーに下絵を付けて、花びら、葉っぱ・・・と各部分一つ一つ段階を踏んでうるしを塗って、色を付けて丁寧に仕上げていきます。手間がかかる分、出来上がっていくことに楽しみと達成感があります。もの作りの楽しさと伝統工芸の難しさが実感できる貴重な体験となりました。
- 沈金の体験では漆器にノミで彫って模様を描くのですが、私が2時間ほどかけて必死に彫った絵を、伝統工芸士の先生はノミをまるで筆を使うようにあやつり、滑らかな曲線で数分で彫ってしまいます。伝統工芸士の技に感激!
- 準備していただいた、コーヒートレーは時価1万円を超えるもので、用意していただいた金粉も1万5千円するとか。伝統工芸士の方が実際に使う材料を使って体験できる、まさに本格体験。自分で作ったトレーや沈金の作品はもちろんお持ち帰りでき、日常生活で使えてとてもお値打ちなのです。
- 伝統工芸士の先生が気さくに教えてくださり、県内外からのほかの参加者の方に「その色もいいですね」「きれいにできましたね」など、声をかけていただき楽しい時間を過ごせました。
普通の漆器体験とのちがい
一般的な漆器体験教室は、1時間ほどで終了する気軽に参加できるもので、材料もうるしではなく絵の具を使用します。今回の本格体験教室では、蒔絵、沈金ともに半日かけて実施しました。蒔絵教室では、材料も時価1万円を超えるトレーに「うるし」や「金粉」を使って模様をつけました。沈金教室では、普通は彫りやすい「鉄筆」を使用したりしますが、主に「ノミ」を使って漆器を彫りました。