□1500年前から伝わっている。
□越前和紙の産地の工場では、専業で和紙を作っている。
(他の産地のほとんどは兼業であり、本業の閑散期に和紙を漉いている)
□和紙の種類が豊富である。
□表面が滑らかで均一で、紙厚(かさ)がしまっている。
原料の皮を煮る前に水浸けして洗います。
水に浸してあった楮(こうぞ)を小川にて、足でもみながら、
やわらかくしていきます。(注)踏んでいるのでありません。
もんでいると、外の黒皮もだいたい剥がれてきました。
まだ付いている黒皮をキレイにすべて取ります。
黒くなった傷なども取っていきます。白い和紙には、黒皮は不用なのですね。かなり力が必要な作業で、手が痛くなってきましたが、白い美しい紙をつくるために必死にがんばりました。
皮に付いている塵(チリ)や色のついた繊維を取り除きます。
皮を1〜2本水に浮かべて、少しずつ広げながら指先で塵を取り、裏を返しまた少しずつ広げながらチェック。丁寧に何度も見落としがないか確認しました。
これが、職人の作業姿。
この姿勢で長い時間の塵とりは、たいへん根気のいる作業ですね。
漉舟(すきぶね)に水と紙料を入れ、「ネリ」を加え、ザクザク混ぜます。
馬鍬(まぐわ)と呼ばれるこの櫛状の道具で、ザクザクと紙料が均一になるように混ぜます。ネリの作用で繊維が沈殿しにくくなるそうです。
Q . ここで入れた「ネリ」とは・・・
A . 「トロロアオイ」
「ネリ」とは、繊維と水をつなぐもので、ここでは「トロロアオイ」を使っていました。
このトロロアオイという植物の根っこを水に浸けておくと、トローとした粘りのある液体が
でてくる。なんとも不思議な植物。まるで魔法のようでした。
次に、たて木という棒を使い思いっきりかき混ぜます。
職人さんがやると、ザッ!ザッ!と水を切る音がして「これぞ職人!」という感じ。真似てやってみても、なかなか同じような音は出せません。それどころか、バチャっとこぼしたり・・・でも、思いっきり棒でかき混ぜることは気持ちいい〜。
始めは浅く汲み、簀(す)全体に行きわたるようにします。
お手本を示してくれた職人さんが、あまりにも簡単そうにされるので、きっとすぐできるものと思い挑戦。これが難しいのなんの。
まず、こんなに大きな桁(けた)を持ったことがない私は、どうやって動かしていいのか分からず戸惑ってしまいました。
が…なんとかクリア
次にやや深く汲み、前後左右に揺すります。
これもまた桁が大きいため動かしにくい。慣れないため余計な力が入り、腕がプルプルしてきました。前後左右に揺することに必死で、全体を均等にすることまで気がまわらないのです。
職人さんにアドバイスをもらいながら、何度かこの作業を繰り返しました。
ようやく紙漉きが終了!!
紙を漉くのが、こんなに力のいる作業とは驚きました。腕の筋肉だけではなく、腹筋まで使いました。
積み上げられた紙を、1枚ずつはがしていきます。
圧搾機で水分を搾り取られた紙を、1枚ずつそーっと
はがしていきます。
ここではがし易いように、漉いた紙を積み上げる時点で、
麻の糸を一本ずつ挟んでいたのですね。
それにしても、圧搾されたのに漉いた紙どうしがくっついて
いない。不思議ですよねー。
これが「ネリ(トロロアオイ)」のパワーだそうです。
トロロアオイの粘りは、一晩で消え、一枚一枚をキレイに
コーティングしてくれるという。
本当に素晴らしい、そして不思議な植物ですね。
ここまできて木から紙ができるんだーと、あらためて感動。
自然を大切にしないといけないなーと実感しました。
干し板に貼り付けて乾かします。
干し板は雌銀杏の板だそう。空気が入らないように慎重に貼り付けました。一枚一枚、このようにして板に張り付け乾燥して、和紙が出来上がっていくのですね。。
まず紙料を桁(けた)に流し込み、水が落ちるのを待ちます。
今回は職人さんが流し込んでくれたので、私は動かないように押さえていました。
そこに、パイプから水が出ているシャワーで、模様をつけました。そのままに模様がでるので、動かす腕にも緊張が走ります。
この和紙は直接和紙どうしを積み上げるのではなく、間に布を
挟み次の和紙を積んでいきました。
そして、出来上がったのがこの和紙です。