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厳しい自然と戦いもたらされるかけがえのない恵みの味覚。 冷たいというよりも痛いという表現が実感できる冬の日本海を吹きすさぶ風の中、越前がにの漁は行われる。越前海岸からそう遠くない漁場だが、海流の影響で流れは速く波は大きくうねる。11月初旬の解禁日から3月まで、天候と戦いながら基本的に毎日漁は続けられる。 |
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| 越前町で平和丸という漁船を所有し漁師として24年間カニ漁を営んできた京谷さんに越前がに漁について聞いてみた。 | |||
「まずは天気との戦いやね。時化てしまうと出航すらできんようになるし、それが何日も続くこともある。冬の日本海はほんとに命がけででなあかんからね。うまく漁に出れたら、2昼夜は帰らんとカニをとり続ける。何回も網を仕掛けてあげるの繰り返しやね。今回は8回ぐらいやったかな。1回に3〜4時間ぐらいかかるから、ほんとに寝てるヒマなんかないね。だからみんな帰ってくると眠くてしょうがないと思うよ。それでもって朝帰ってきて、天気が良ければその日の夜にまた出掛ける。この時期は行けるときに行かんとね。」 |
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京谷さんの平和丸からは越前がにが次々と運び出されれてくる。生きたまま水揚げされるためすぐに海水の水槽に入れられる。雄は体が大きく「ズワイガニ」と呼ばれ雌は小さくてお腹に卵を抱えており「セイコガニ」と呼ばれる。越前海岸から出る舟は漁場が近いため、カニを冷凍せずに港へ生きたまま持ち帰る。鮮度が良さが他で獲れるカニと決定的に違う。だからこそ冬の味覚の王様と賞され、多くのグルメ達の間で昔から評価される所以だ。![]() 「船での扱いは慎重になりますよ。まず生きたまま持って帰らなあかんし、足が1本でも取れたら商品価値が無くなってしまう。ほんとに丁寧に扱って網から一匹づつとって船の上で整理するんです。その作業も大変なんです。」 |
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船から運び出された越前がには、越前がにを証明する黄色いタグを付けられて、生きたまま並べられてセリに掛けられる。競り落とされた越前がには、旅館や料理屋の生け簀へ行くもの、魚屋さんの店先で茹でられて売られるもの、東京や大阪の都会へ出荷されるものとそれぞれその味を待ちわびる人々のために引き取られていく。生きたまま取り引きされるそのプロセスがあるから価格の高さも納得できるということなのです。![]() 福井の冬の味覚の王様として多くの人々から高く評価される越前がには、まさに厳しい自然との戦いと数々ののプロセスを通じてもたらされる至福の味なのです。 |
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「まずは天気との戦いやね。時化てしまうと出航すらできんようになるし、それが何日も続くこともある。冬の日本海はほんとに命がけででなあかんからね。うまく漁に出れたら、2昼夜は帰らんとカニをとり続ける。何回も網を仕掛けてあげるの繰り返しやね。今回は8回ぐらいやったかな。1回に3〜4時間ぐらいかかるから、ほんとに寝てるヒマなんかないね。だからみんな帰ってくると眠くてしょうがないと思うよ。それでもって朝帰ってきて、天気が良ければその日の夜にまた出掛ける。この時期は行けるときに行かんとね。」



