「温泉以外は何でもある」、それが美浜町の魅力です。とりわけ食に関しては、この地方は1300年も前から天皇家に食料をお送りする御食国として、その歴史を刻んできました。そして数ある食材のなかでも美浜を代表する逸品と言えるのが「へしこ」。現在、美浜町ではスローガンを掲げ、官民一体となってへしこブランドを全国に広めています。
へしこはサバを米ぬかに漬け込んで長期熟成させた、若狭地方に伝わる冬場の保存食です。そのなかでも美浜のへしこの特徴は、塩とぬかだけでなく、醤油やみりん、唐辛子、さらに各家庭秘伝の隠し味を使うこと。こうすることでただ塩辛いだけのへしことは違い、とても食べやすくなるんです。近年の研究では血圧抑制効果があることも分かり、健康食品として全国メディアにも取り上げられました。平成17年には「へしこの町」として商標登録も果たし、今では旅館や民宿、食事処など、美浜のいたる所でさまざまなへしこ料理が楽しめます。いつか、「博多の明太子」のように「美浜のへしこ」と言われるようになりたいですね。
豊富な海の幸に恵まれている美浜町ですが、特に冬場は絶品揃い。12月から2月にかけては寒ブリの大敷網漁が行われ、たっぷりと脂がのった上質なブリが日向港に水揚げされます。おすすめの食べ方としては、刺身や照り焼きはもちろんですが、うす造りに白ネギを巻いてサッと湯に通していただくぶりしゃぶは本当に格別です。またトラフグも、若狭湾は全国屈指の漁場なんです。身がぎゅっと引き締まった若狭ふぐのてっさ(刺身)は、お客様同士で取り合いになってしまわれるほど。美浜と言えば夏のイメージが強いですが、冬もこれらの味覚を求めて県内外からお客様が大勢いらっしゃるんですよ。
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