越前がにミュージアム 館長 大間憲之さんに越前がにの豆知識や魅力について色々教えていただきました。お話をお聞きして、越前がにの奥深さに触れることができました。
福井県で水揚げされる、雄のズワイガニのことです。甲羅が硬く身が詰まっています。水深200〜400m付近に生息し、年1回のペースで12回もの脱皮を繰り返し大きくなります。脱皮して半年以内の雄のズワイガニは、甲羅が柔らかく、身入りが少なく水っぽいのが特徴で、「水ガニ」と言います。カニ足の身がズボッと簡単に取れることから「ズボガニ」とも呼ばれます。
カニは痛みやすく、鮮度がおいしさの生命線です。越前海岸沖は急深で漁場が近く、日帰り漁が可能なので、鮮度はお墨付きです。
越前がにブランドを保障する証です。越前がにのマークと水揚げ港名が書き込まれています。タグは漁業組合が厳重に管理しています。
越前のズワイガニ漁は1500年代には行われていたとされ、日本で最も古いと考えられています。漁獲された越前がにの鮮度保持や調理方法について長い歴史を持ち、先人より伝承されてきました。カニは福井の食文化に根付いており、福井はカニの一大消費地でもあります。
この黒い粒はカニビルの卵で、カニには何の悪さもしません。カニビルは硬い甲羅にしか卵を産まないため、甲羅が硬く身が詰まっているカニの勲章のようなものです。
越前がには全国で唯一、毎年皇室へ献上されています。その歴史は古く、明治43年12月、越前町(旧四ヶ浦)でとれた越前がにを皇室に献上したとの新聞記事が残っています。現在は三国の魚問屋が持ち回りで担当しています。
ゆでたて熱々の越前がにが一番です!白い身がぎっしり詰まった足は上品な甘みがあり、旨みが凝縮されています。新鮮な活ガニでないと味わえないカニ刺し、香ばしい味と香りがたまらない焼ガニもおすすめです。カニの身をほぐしてカニミソで合えたカニ甲羅焼きも濃厚な味わいで絶品です。
「越前蟹」という名称が出てくる古い記録として、京都に住み、高い位についていた公家、三条西実隆の日記があります。その日記の1511年3月20日には「伯少将送越前蟹一折」、翌日の日記には「越前蟹一折遣竜崎許了」と書かれています。「ずわいかに」という名称が使われる江戸時代中期をさかのぼること二百数十年も前のことです。この頃にはすでに漁獲され京都まで運ばれていたことになります。
福井県は県民からの募集に基づき、1989年3月、越前がにを県の魚と定めました。越前がには、福井が誇る、日本海のおいしい海の幸を代表するシンボルです。
越前がにの豆知識を知って食べると、より味わいが深まり、おいしくいただけます。冷たくキレイな海洋深層水に生息し、甲殻類の中で最も進化しているというカニ。その不思議な魅力は尽きません。ぜひ、福井でおいしい越前がにを食べ、「越前がにミュージアム」でカニのことを学んで、越前がにを味わいつくしてください。
新鮮な越前がにをぜひ産地福井でご賞味ください。