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異常の門コース 一覧へ戻る戻る次へ

柴田 錬三郎
   
読むものを飽きさせない、伝奇ロマン巨編。

 さまざまな作品に福井は取り上げられているが、物語のクライマックスに取り上げられているものはそう多くない。その中で『異常の門』は、最後の一騎打ちの場所として蘇洞門が登場している。主人公、夢殿轉と味方のように沿ってきた重兵衛との自然の中での決闘は、宮本武蔵の「巌流島」での戦いを彷沸とさせる。夢殿轉がもつ謎の過去と財宝を巡る争奪戦と、読むものを飽きさせない。
本の紹介
異常の門 (春陽堂書店・1972年発行)
将軍家のご息女を犯した疑いで地下牢に入れられた公儀隠密・夢殿轉(ゆめどのうたた)。2年後に脱獄をはかるが、琉球王国の財宝探しに巻き込まれていく。果たして財宝はどこに隠されているのか?
作者紹介
柴田錬三郎
(しばた・れんざぶろう)
大正6年(1917)岡山県生まれ。慶応大学卒業。幼少の頃から文学に目覚め、様々な書物を読破する。21歳で処女作『十円紙幣』を発表。『イエスの裔』で直木賞を受賞し、『眠狂四郎無頼控』では剣豪小説のブームを創り出した。本県にも訪れており、素顔は心優しい ”粋人“と伝えられている。昭和53年死去。


蘇洞門
タイトルのゆえんともなっており、クライマックスにも登場する蘇洞門。内外海半島北側にある海食洞で、本県でも有名な観光スポットとなっており、「蘇洞門(そとも)めぐり」として遊覧船も運行されている。(小浜市長崎町)

久須夜ヶ岳
物語の舞台、若狭湾が一望できる久須夜ヶ岳。エンゼルラインで頂上まで登ることができる。(小浜市)

鯖街道
魚など京へ荷物を運んだ鯖街道。幾本かの街道が確認されている。
(小浜市・若狭町上中)