テーマ別ナビ

北陸街道コース 一覧へ戻る戻る次へ

其の一 栃ノ木峠〜今宿(2)
   


今庄宿と湯尾宿を結ぶ交通 の要衝、湯尾峠。

 街道はこの今庄宿の後、湯尾峠を越えて府中宿まで湯尾、鯖波、脇本、今宿と各宿場を北上していく。鯖波には本陣であった『石倉家跡』や『天保の大飢饉の供養塔』、脇本にはこれまた本陣であった『中山家の門扉』や『道元禅師御舊跡の石碑』などがあるが、残念なことに今庄に比べると宿場の風情はあまり残っていない。
 だが、湯尾峠に行けば街道の雰囲気を楽しむことができる。この峠は木曽義仲もここに陣を張り、平家軍を迎撃するなど、今庄と湯尾を結ぶ北陸街道の要衝で、江戸時代には”孫嫡子“なる疱瘡に効くというお札が売られ、4軒の茶屋があったといわれている。この孫嫡子の札は今も数枚が現存しているが、平安時代の陰陽師である安倍清明が封じたとされているもので、江戸時代には霊験あらたかなものとしてよく売れたらしい。
 現在、峠はベンチなどが設置された公園になっており、中には「月に名を包み兼ねてやいもの神」と書かれた松尾芭蕉の句碑や『孫嫡子神社』などがある。峠への登り道も整備されており、柔らかな土の道はかつての街道の様子を連想させてくれるだろう。

1ページ目へ
名所を巡る
栃ノ木峠
北陸街道は『栃ノ木峠』を通って越前に入る。街道はこの樹齢500年の栃の木のすぐ下を北へと延びていた。現在、すぐ側には国道365号線があり、街道は山道になっている。 (南越前町)

湯尾峠
湯尾峠に向かう階段。峠からは今庄と湯尾の町並みを一望できる。峠には「芭蕉句碑」や「孫嫡子神社」があり、公園として整備されている。(南越前町湯尾)

本陣跡
享保3年から今庄宿の本陣を務めた後藤覚左衛門家。(南越前町今庄)

道しるべ
文政13年(1830)に建てられた道しるべ。右へ行けば敦賀、小浜、左へ行けば伊勢、江戸に至る。(南越前町今庄)

石倉家跡
建物(重要文化財)は金沢市湯涌町に移築されている。(南越前町鯖波)