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小浜城下〜熊川(2)
   


熊川宿は若狭街道随一の賑やかな宿場町。

 このように長い歴史を持つ若狭街道であるが、街道沿いの最大の宿場町といえば熊川宿であった。近江国との国境に近いこの宿場は、歴代の領主が諸役免除の特典を与えるなど優遇して町の発展を図るなどとても重要視されていたことで知られている。江戸時代の小浜藩が「番所」と呼ばれる女留の関所や町奉行所、米蔵などを置いたのはその表れだ。最盛期には戸数は200戸を越え、荷物の通過は年間20万駄を数えたというから相当賑やかだったようだ。荷は街道と河舟によって小浜と熊川の間を運んでいたが、河舟は時代が下るにつれて川が浅くなり、18世紀初めには熊川までの行き来はできなくなったようだ。ちなみに、熊川宿の大半の人々はこの運送関係で生計を立てており、問屋を中心に問屋を補佐する脇問屋、荷役に従事した背負や馬借などがいたといわれる。
 ところで現在の熊川だが、当時の伝統的な町並みが保存された一大観光スポットになっている。町中には水量豊かな用水が流れ、道沿いには古い形態を残した家々があるなど訪れた人の心を思わず和ませる雰囲気がある。文化庁の重要伝統的建造物群保存地区に選定されているのも納得がいく景観なのだ。
 町並みの他にも熊川には若狭の義民として有名な松木庄左衛門を祭る『松木神社』や『徳川家康こしかけの松』などの歴史スポットも多数あり、これらを見て回るだけでも充分楽しめる。また、ここは有名な国学者である頼山陽にも絶賛された”熊川くず“の産地としても名が通っており、くずを買い求めることができる。このように熊川は若狭街道随一の歴史を感じることができる町。訪れればきっとロマンを感じることができるはずだ。

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名所を巡る
若狭国と近江国の国境近くにある。峠を越えれば今津(現滋賀県今津町)へ至る。(若狭町上中下大杉)

道しるべ
まっすぐいけば滋賀県の竹生島に至る。(若狭町上中三宅)

徳川家康 こしかけの松
徳川家康が朝倉氏征伐に向かう途中、得法寺に立ち寄り、腰掛けたという伝説が残る。(若狭町上中熊川)

蓮如上人 八房の梅
丹後街道沿いにあったという休屋。旅人が休憩していた。(高浜町関屋)

道しるべ
「右じゅんれい道 左北国ゑちぜん道」と書かれている。右へ行けば若狭街道、左は丹後街道になる。(若狭町上中日笠)

宿場館
熊川の歴史を知りたいならぜひ訪れたい。宿場の様々な資料が展示してある。
お問い合せ:宿場館 0770-62-0330(若狭町上中熊川)