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京福永平寺線の廃線部分の中で、景観的にもハイライトといえるのが、東古市―鳴鹿にある九頭竜川にかかっていた鳴鹿鉄橋。鳴鹿堰堤をバックにゆったりと電車が鉄橋を渡るさまは、鉄道ファンにも人気が高く格好の撮影場所となっていた。昭和40年(1965)頃撮影。(永平寺町役場所蔵)
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旅人が電車の窓から眺めた雄大な風景の美しさを偲ぶ。
永平寺線は現在、京福電鉄越前本線(福井―勝山)の支線的存在となっている路線だ。かつては金津(現・JR北陸本線芦原温泉)まで路線が延びており、後述する国鉄芦原線との連絡で、東尋坊・芦原温泉・永平寺を結ぶ観光鉄道的役割を担っていた。また、九頭竜川の鳴鹿堰堤の建設の際は、資材運搬にも活躍した。
開通は昭和4年(1929)12月。永平寺鉄道(現・京福電鉄永平寺線)永平寺門前(現・永平寺)―東古市の延長線として敷設された。
しかし、過剰な設備投資によって昭和10年代中頃から経営が悪化、19年(1944)には京福電鉄に吸収合併される。さらに、23年(1948)の福井大震災による壊滅的な被害、高度成長期のモータリゼーションなどの不利な要因が重なり、44年(1967)9月18日に廃線となった。現存する遺構の中では、九頭竜川の鉄橋橋脚(平成12年に撤去予定)や鳴鹿付近の築堤の存在感が圧巻。西瓜屋駅・長畝駅(いずれも坂井市丸岡町)のホームも残っており、比較的訪れやすい廃線跡の一つといえるだろう。
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駅舎
永平寺線・乗兼駅で使われていたトタン張りの駅舎。現在は、当時の姿のまま移築され、乗兼地区の集会所として使われている。〔地図A〕(坂井市丸岡町乗兼) |

竹田川鉄橋橋脚跡
写真では比較的はっきりと姿が認められるが、木の葉が生い茂る時期になると発見は難しいかもしれない。〔地図B〕(坂井市丸岡町乗兼) |

入杭
長畝駅跡付近にある京福の社紋入り入杭。入杭は土地の所有者を明らかにするための目印的役割を果
たすもの。紋の部分に、赤の色づけがされている。〔地図C〕(坂井市丸岡町長畝) |

西瓜屋駅跡
(写真左)駅舎部分は朽ち果てているが、プラットホーム部分はしっかりと残っており、当時の姿を偲ぶことができる。[地図D](坂井市丸岡町長畝) |

長畝駅跡
これも長畝駅跡同様、プラットホーム跡をはっきりと確認できる。現在は、付近の人たちの農作業具置き場として利用されている。〔地図E〕(坂井市丸岡町西瓜屋) |

鳴鹿鉄橋橋脚跡
石積みの築堤とどっしりしたコンクリートの存在感は圧巻の一言。永平寺線の廃線跡の中で最大の見どころだ。〔地図F〕(坂井市丸岡町東二ッ屋) |

東古市駅駅舎
現在の東古市駅駅舎。大正3年に永平寺門口駅(現東古市駅)として完成した。〔地図G〕(永平寺町東古市) |
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