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京福丸岡線 一覧へ戻る戻る次へ

 
   
昭和32年(1957)6月7日、鯖江駅で出発を待つ鯖浦線の電車。隣のホームには、国鉄の三等客車が停まっている。(高橋弘氏撮影)

自転車道になった廃線跡を電車のごとく疾走してみる。

 福鉄鯖浦線は鯖江と越前町の四ヶ浦を結ぶ鯖浦電気鉄道として計画された。しかし、織田から先の区間は鉄道敷設に不利な条件が多く、計画は大正15年(1926)東鯖江―佐々生の開業という形から現実となった。
 鯖江を出た路線は、福武電気鉄道(現・福鉄福武線)の水落駅で福武電気鉄道線と接続。昭和20年(1945)の福武電気鉄道との合併後は、織田―福井駅前の直通 電車も運転され、旧朝日町や旧織田町の発展に大きく貢献した。
 しかし、国鉄(現JR)北陸本線の複線化に伴う鯖江駅構内の用地買収で、37年(1962)に鯖江―水落が廃止。追い打ちをかけるように、モータリゼーションの発達で利用客が減少した鯖浦線は、48年(1973)9月29日に全線廃線となった。
 現在は、路線跡がサイクリング道として利用されているほか、越前平井駅跡や川去駅跡など、当時の面 影を残す遺構も多数存在する。

現存する遺構

陶の谷駅跡
ホームと線路の一部が残る陶の谷駅跡。線路に並行するホームは当時のままだが、線路そのものは廃線後に再敷設されたものだという。
[地図E](越前町宮崎蝉口)

JR鯖江駅
JR鯖江駅の1番ホーム。かつてこの位置から鯖浦線の電車が発着していた。現在はコンクリートで埋められ、当時の石積みが若干顔を覗かせる程度だ。
〔地図A〕(鯖江市旭町)

立体交差跡
水落駅南方にある立体交差跡。現在、築堤の上を通 っているのは福武線の線路。鯖浦線廃線前は、向かって手前の位置(白線部分)を通っていた。
〔地図B〕(鯖江市水落町)

越前平井駅跡
サイクリングコースの休憩所として機能している。駅名標は新しく作られたものだが、ホームの石積みは往時のままだ。
[地図C](鯖江市吉田町)

西田中駅跡
バス停となった西田中駅跡。わずかに残る石積みに当時の様子が窺える。地元の人々は、親しみを込めて今でもこの場所を「駅」と呼ぶ。
[地図D](越前町朝日西田中)