肉筆浮世絵にみる四季の愉しみ─お茶道具を添えて─
「肉筆浮世絵」で知られる今西コレクションは、今西菊松(1913-1987)によって収集された個人コレクションです。今西はNHK熊本中央放送局(現 NHK熊本放送局)へ定年まで勤めたサラリーマンですが、仕事の傍ら肉筆浮世絵をはじめ茶道具、現代工芸と多岐にわたる収集をつづけ、一大コレクションを作り上げました。今西の没後は遺族により熊本県へと寄贈され、現在は熊本県立美術館に収蔵されています。
本展では、「日本の四季」を切り口として、肉筆浮世絵を中心に、茶道具や愛らしい人形も含め、作品に見られる「情緒」を楽しみながら、コレクター・今西の美意識の一端を、追体験していただきたいと思います