お殿さまにも日常があり、日々の楽しみがありました。幕末福井藩の第16代藩主をつとめ、名君として知られた松平春嶽。彼の残した和歌に「たのしめる歌」と題した作品があります。これは橘曙覧の「独楽吟」に共感した春嶽が独楽吟に倣い「たのしみは…」で始まり「~とき」の形式で詠んだ50首の和歌です。そこには春嶽の毎日の暮らしの中にある楽しみ、喜び、幸せ、大切にしていた思いなどが詠み込まれています。本展では、春嶽の独楽吟「たのしめる歌」をもとにお殿さまの楽しみをご紹介します。身近に使っていた春嶽の愛用品も展示します。
3月27日(土)~4月11日(日)の間は館前の愛宕坂ライトアップにともない21:00まで開館します(入館は閉館の30分前まで)。