セイコガニのパスタとたっぷりチーズのピザに大笑いの巻
セイコガニのスパゲッティをやっていると聞いて、やってきた。

セイコガニは、茹でたてをそのまま食べるのが一番である。
もしくは漁師料理で、セイコガニをこれでもかと入れた福井の「せいげ鍋」だろう。
パスタは初めてである。
運ばれてくると、トマトソース仕立てだった。
パスタとパスタの間には、細いカニ脚の身や内子、外子、カニミソが見え隠れしている。


食べて思った。
このパスタは、許されるなら音を立てて食べたい。
音を立てて啜ると、ソースに紛れ込んだ内子や外子が麺と一緒になって口元に登ってくる。
するとパスタの食感とともに、外子のプチプチとした食感、内子のクリーミーな味わい、ミソの濃密な旨みが混然となって、口の中で舞うのである。
いつものようにパスタをフォークで巻きつけて食べると、身や子は落ちてしまい、その魅力は半減する。
だから一人、あるいは気の許せる相手と一緒に、マナーを気にせずずるずるとやるのが、このパスタの美味しさを存分に味わうやり方である。
さて、この店にはもうひとつ面白い品書きがあった。
「極ゾーラ」なるピザである。

ゴルゴンゾーラとモッツァレラを通常の五倍乗せたピザである。
これは反則である。
食べれば、たっぷりのチーズと、ゴルゴンゾーラのクセのある塩気が舌を包み込む。
一口食べた途端、笑い出したくなる。
シェアしないで独占し、一枚をワイン片手に食べたい。
そう思わせるピザだった。
しかも生地は軽いので、何枚でも食べられてしまう。
蜂蜜をとろりとかけてもおいしい。

前菜に有機野菜のサラダをいただき、このピザかセイコガニのパスタを食べれば、幸せのミゾにはまるのは間違いない。


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woo kYon's kitchen(ウーキョンズキッチン)
〒910-4104
福井県あわら市温泉5丁目1302 ハイム松月
電話番号: 0776-65-6124
お問い合わせ先
福井県交流文化部誘客推進課
TEL:0776-20-0762
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(株)味の手帖 取締役編集顧問 タベアルキスト。年間700軒ほど国内外を問わず外食し、雑誌、テレビ、ラジオなどで食情報を発信。そのほか虎ノ門横丁プロデュース、食文化講師など実施。日本ガストロノミー協会副会長、日本食文化会議理事。最新刊は「どんな肉でもうまくする。サカエヤ新保吉伸の真実」世界文化社刊。
7年前に小浜地区の仕事を通じて福井の食材の豊かさに惚れこみ、今回の福井各地の美味しいを探す旅のきっかけとなった。