【美食福井】出荷再開! 乳酸菌の餌で育つ「ふくいポーク」はジューシーで旨味抜群

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福井県の希少なブランド豚として品質の高さに定評があった「ふくいポーク」。

豚熱などの影響で一時生産が途絶えましたが、約3年半の時を経て2023年8月に出荷が再開されました。

「ふくいポーク」は乳酸菌を添加した餌で健康的に飼育され、臭みが少なく旨みたっぷり。パワーアップした味わいをぜひご堪能ください。


【生産時期】通年

【産地】越前市ほか

【美食福井】出荷再開! 乳酸菌の餌で育つ「ふくいポーク」はジューシーで旨味抜群

【動画】「ふくいポーク」の美味しい魅力を凝縮

甘味のある脂が美味しさの決め手

「ふくいポーク」の特徴は、やわらかくてジューシーな肉質です。肉を保存するとドリップが出ることがありますが、ふくいポークは冷蔵庫に1~2日置いてもあまり出ません。つまり、保水性に優れ、旨みや肉汁、栄養分をたっぷり含んでいます。


ふくいポークは、トンカツや鍋など、幅広い料理と相性抜群で、また、脂に甘味があるので、焼いて塩・こしょうでシンプルに食べるのもおすすめです。

「豚は脂が美味しさの決め手で、ふくいポークの脂は甘くて高級な味」と福井市内のレストランシェフも評価しています。

生産が一度途絶えてから復活

福井県では、養豚協会と連携して「ふくいポーク」を開発し、1992年に生産がスタート。ピーク時の2008年には、約3,400頭が生産されていましたが、生産者が高齢化に伴い減少、さらに2019年に発生した豚熱(当時は豚コレラ)などもあり、2020年1月にはふくいポークの生産が一度途絶えてしまいました。


しかし、県畜産試験場では親豚の飼育が続けられ、福井農林高校では「ふくいポーク復活プロジェクト」がスタートするなど、復活への貴重なともし火は残されていました。

そのような中、復活を望む県民の声に応え、越前市白山地区の養豚場「(有)睦美ファーム」が新たに生産に取り組み、ついに2023年8月から出荷が再開されました。今後は、福井県が誇るブランド畜産物「若狭牛」、「福地鶏」とともに、さらなる増産を目指していきます。

Column

【おいしい豆知識】

高校生がビニールハウスで飼育


福井農林高校では、2020年10月から実習の一環として、ビニールハウスでふくいポークの飼育に取り組んでいます。

アニマルウェルフェアにも配慮し、ゆったりとしたスペースで年間10~15頭を飼育。ハウスは園芸用を再利用しており、低コストで環境に優しい飼育方法として注目を集めています。


生徒の中から、将来、ふくいポークの生産に取り組む農家が生まれることを期待しています!

【おいしい豆知識】

「ふくいポーク」の新たな認定基準

ふくいポークのブランド力を高めるため、生産者や食肉業者、流通業者などが「ふくいポーク流通推進協議会」を設立。ふくいポークの認定基準も見直しました。


新たな基準として、

1.衛生管理を向上させる農場HACCP(ハサップ)の考え方を取り入れた安全安心な飼い方を実施していること

2.乳酸菌を添加した飼料を給与していること

を加えました。

Column

【おいしい豆知識】

「乳酸菌」配合の餌で健康に育つ


復活したふくいポークの飼料には必ず「乳酸菌」が添加されています。


豚の腸内環境が整い、本来の免疫力が維持されるため、ストレスが少なく健康的に育つことで、抗生物質の使用量を減らすことができます。

また、腸内の悪玉菌が減ることで、豚肉の臭みが減少し、肉のおいしさが高まります。

【おいしい豆知識】

安全で快適な環境が、優れた肉質を生む

(有)睦美ファームの代表取締役・時岡 伸さんは、豚の病気予防に細心の注意を払っています。新設した豚舎は、床をかさ上げした設計で、地面に接しない独立した空間として厳重に管理。豚舎の周囲をフェンスで囲い、さらに搬入と搬出の出入口を明確に分け、野生生物や病原体などの外部からの侵入を徹底して防いでいます。


また、夏の暑さで豚が弱らないように、豚舎に水を使った冷風機を導入。快適な環境で豚は上質な肉質に育ち、110~120kgまで成長したら出荷されます。

「ふくいポーク」を購入できるお店の紹介

地元の人に聞く「ふくいポーク」のおすすめレシピ

ふくいポークのすだち和え

【材料(2人分)】

ふくいポーク豚肩ロース 300g

片栗粉 大さじ3


-下味-

酒 小さじ2

黒こしょう 少々

塩 小さじ1/2


-和えだれ-

酢 大さじ3

みりん 大さじ3

しょうゆ 大さじ2

砂糖 大さじ2

すだち 5個

赤唐辛子 1本

白ごま 大さじ1


【作り方】 

①ふくいポークを一口大にカットし、ビニール袋に[下味]の調味料とともに入れてもみこんでおく

②下味が馴染んだら①に片栗粉をまぶし、180℃の油でカリッとキツネ色になるまで揚げる

③すだち3個は絞り、すだち2個は薄く輪切りにして他の和えだれと合わせてボウルの中でよく混ぜ合わせておき、揚げたての②をボウルに入れてタレを絡めて完成


<レシピ監修 料理研究家 道廣喜子さん>

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