【美食福井】ミディトマト「越のルビー」は、甘みとみずみずしい食感が魅力

【美食福井】ミディトマト「越のルビー」は、甘みとみずみずしい食感が魅力

「越(こし)のルビー」といえば、福井県で生産されるミディトマトのブランド名です。

味わいは甘みが強く、ほどよい酸味とのバランスが絶妙。ミディトマトのサイズは大玉とミニの中間で、皮も柔らかいのでそのまま食べやすく、みずみずしい食感も魅力です。

県内のスーパーや直売所、道の駅などで購入でき、東京や大阪などにも出荷されています。


【収穫時期】通年

【産地】県内全域

甘みと酸味の絶妙なバランスが、美味しさの秘密

「越のルビー」の糖度は8度前後と一般的なイチゴほどの甘みがあり、フルーツのような味わい。この強い甘みが、トマト本来の酸味と調和して越のルビーならではの美味しさを生み出しています。


生食用のトマトは完熟前に収穫するのが一般的ですが、越のルビーは完熟してから収穫します。皮が柔らかく、果肉も滑らかで青臭さがないため、トマトが苦手だった人が大ファンになったという声も。また、越のルビーを使ったトマトソースなどの煮込み料理は絶品で、砂糖を加えなくても自然の甘みが生きた格別の味わいに仕上がります。ドレッシングやジュース、ゼリーなど様々な加工品もあり、ギフトにも最適です。

福井県と生産者がタッグを組み、ブランドを育てる

越のルビーは1992年に誕生し、今や福井県を代表するミディトマトのブランドとして県内全域で年間約330t生産されています。その過程には生産者の多大な努力と苦労がありました。


越のルビーは1987年に当時の福井県立短期大学(現福井県立大学)農学科で育成され、翌年から県内3カ所で試験栽培がスタート。生産地の福井市白方町は日本海に面する三里浜の一画にあり、砂地で水はけが良く、夏でも寒暖差があるためトマト栽培に適した地域です。

しかし、当初は砂地での水の管理に苦心し、見込みの半分程度しか収穫できないこともあったといいます。それでも試行錯誤を続け、豊かな産地に育て上げた先駆者たちの功績は、地域で語り継がれています。

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【おいしい豆知識】

ブランド名は芥川賞作家が命名


現在、全国各地で様々なトマトがブランド化されていますが、「越のルビー」ブランドは1992年という早い時期に誕生しました。


命名は、福井県出身の芥川賞作家・津村節子さんによるもの。まるで“宝石”のような完熟した越のルビーの美しい紅色を連想させてくれます。

【おいしい豆知識】

先駆的な生産者たちの意志を受け継ぐ、若き後継者

越のルビーの先駆者たちの意志を受け継ぐのが若き生産者・平林隆豊さんです。平林さんは大阪府出身で、白方町の後継者が不在となっていた畑を借り受けて2019年から越のルビーの栽培をスタートしました。


肥料には粒状の有機肥料を使用。水と肥料を同時に与えることができる液体肥料もありますが、微生物が豊かな土壌を育む有機肥料を選びました。さらに、別の畑でとうもろこしを収穫した後の葉や茎を粉砕してトマト畑にまいています。通常なら廃棄するところを有効に活用する循環型農業の取り組みとして、平林さんが独自にはじめました。

益虫を活用した新しい農法にも取り組む

平林さんは、益虫(えきちゅう)を活用した新しい農法も積極的に取り入れています。

ミツバチ科のマルハナバチがトマトの受粉を促進する有機農法を採用し、作業の省力化につなげているほか、カメムシの仲間であるタバコカスミカメという益虫は、土壌に潜む害虫を捕食します。

平林さんは益虫を活用することで農薬の量を減らし、高品質なトマトの栽培を実現しています。


丁寧に育てた越のルビーは、特に気温が高い日は日の出とともに収穫をはじめ、鮮度が高い朝のうちに農協に運びます。そこで自動選別機にかけ、基準となる糖度を満たしたものだけが出荷されます。

Column

【おいしい豆知識】

栄養価が高く、エイジングケアにも期待


越のルビーは甘くておいしいだけでなく、栄養価も優れています。


一般的にミディトマトには、強い抗酸化作用を持つ天然色素リコピンやビタミンC、βカロテンなどが大玉トマトより多く含まれ、生活習慣病の予防やエイジングケアとして期待できます。

【おいしい豆知識】

美食福井とは

福井県には、豊かな自然と生産者のこだわりが育む美味があふれています。

「美食福井」とは、それら海、山、里のプレミアムな食材24品目の魅力を余すところなく紹介する特設サイトです。