越前がにと一緒に楽しむ福井の大人旅3選

越前がにと一緒に楽しむ福井の大人旅3選

福井の冬といえば、やっぱり「越前がに」! 今回は、越前がにと一緒に楽しみたい福井の大人旅(モデルコース)を3選ご紹介します。坂井・あわらエリアで楽しむお酒と温泉の王道コース、勝山・福井エリアで雪遊びとカニを楽しむスノートリップ、越前エリアで伝統工芸と料亭を組み合わせた贅沢大人旅。福井ならではの魅力をぎゅっと詰め込んだ越前がにを楽しむモデルコースを考えてみました。

福井の冬といえば、やっぱり「越前がに」

全国的に有名な冬の味覚の王者「越前がに」。雄のズワイガニのことを指し、解禁となる11月6日から3月20日頃まで食べることができます。他にも、ぎっしり詰まった味噌が人気の「せいこがに(雌のズワイガニ)」、脱皮して半年以内のみずみずしい味が特徴的な「水がに(ズボガニ)」など、期間は限られますがこの時期ならではの特別なカニも楽しみの一つです。王道のゆで、甘味が楽しめる刺し、旨味が際立つ焼き、濃厚な味噌、贅沢な鍋など食べ方はいろいろ。越前がに料理は、越前がにの水揚げ漁港(越前漁港・三国港・敦賀港・小浜港など)近辺だけでなく、福井県内の料理店で楽しめます。

その1:王道! 越前がにと酒蔵見学、温泉のゴールデンコース

越前がにを食べるために福井を訪れる方も多いですが、冬の楽しみ方はほかにもたくさん!観光要素を組み合わせると楽しさ倍増です! 今回は、越前がにグルメと一緒に楽しみたい3つのおすすめ旅をご紹介します。

 

最初にご紹介するのは、嶺北のあわら・坂井市エリアで、越前がにと日本酒、温泉を楽しむ冬の王道コース。

県内には約30もの酒蔵がありますが、その中でも坂井市の久保田酒造では酒蔵を見学することができます。冬はお酒の仕込み時期にあたるので、酒蔵の現場感も味わえますよ! 車で5分ほどの場所には北陸唯一の現存天守(江戸時代以前に建てられた天守が残っているお城)で有名な「丸岡城」や日本一短い手紙で有名な「一筆啓上の館」もあるので、立ち寄ってみるのもおすすめです。


蔵元を見学した後は、あわら温泉の旅館へ。泉質抜群の温泉はもちろん、板長自慢の料理が楽しめます。温泉の後に楽しむ越前がに料理はまさに至福のひとときです。


<おすすめモデルコース>

坂井市の酒蔵(久保田酒造の酒蔵見学)→丸岡城一筆啓上 日本一短い手紙の館→あわら温泉の旅館で温泉と越前がにを楽しむ

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迫力満点!三国港で見学する越前がにの競り

あわら温泉から車で10分程の場所には、越前がにの水揚げ場である三国港があります。三国港は2022年3月にリニューアルオープンし、より多くの観光客や市民が楽しめるよう新たな観光機能が加わりました。普段は一般公開されていない甘えびや越前がにの競りの様子を見学することができ、毎週日曜には地場の水産物や特産品をメインに集めた朝市が開催されます。箱いっぱいの越前がにが並ぶ様子や仲買人たちによる競りは迫力満点!ぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

迫力満点!三国港で見学する越前がにの競り

その2:スノートリップと楽しむ越前がに

福井はスキーやスノーボードなど、冬のアクティビティが充実しています。県内にはスキー場が5箇所以上あり、中でも勝山市にある「スキージャム勝山」は西日本最大級のゲレンデを持つ人気スキー場として県内外から多くの人が訪れます。シーズン中はスキー・スノーボードと合わせて越前がにを楽しむ方も。思いっきり身体を動かした後は福井の中心街でグルメを楽しみましょう!


福井駅付近や片町・浜町エリアは福井の食の集積地。シーズン中は越前がにを出している飲食店も多く、一品ものからコースまでニーズに合わせてカニ料理を楽しむことができますよ。


<おすすめモデルコース>

スキージャム勝山→福井市内でカニを楽しむ(駅前・片町・浜町エリア)

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福井駅で買うならこれ! かにめし自動販売機

2022年9月、JR福井駅西口に誕生したとある自動販売機が注目を集めています。改札外にある真っ赤な自販機の中身はなんと「かにめし」!創業120年を迎えた福井の駅弁屋「万匠本店」が手がけたかにめし(1400円)で、かにの身がぎっしり入っています。24時間いつでも買うことができるのが嬉しいポイント! 他にも、福井の特産品や鯖寿司、若狭牛しぐれの駅弁などが売られているので、旅の道中で気軽に福井の味が楽しめます。

福井駅で買うならこれ! かにめし自動販売機

その3:伝統工芸x料亭で越前がにを楽しむ

福井といえば、伝統工芸も外せません。例えば、食に欠かせない伝統工芸品の一つが、約700年続く「越前打刃物」。越前市にある「タケフナイフビレッジ」をはじめ、市内の工房では越前打刃物の工場見学や買い物、刃物づくり体験ができます。また、越前市内は古くから料亭も多く、冬季は越前がにのコースが充実しています。日常の喧騒から離れた料亭で冬の味覚を味わい、自分だけの包丁も作る。食をいろんな切り口から楽しめるプランは、いかがでしょう。


<おすすめモデルコース>

武生IC→タケフナイフビレッジ(刃物づくり体験)→「道の駅越前たけふ」で買い物→越前市内の料亭でカニを楽しむ

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日本六古窯で自分だけの器をつくろう!越前焼体験

食に欠かせない福井の伝統工芸品といえば、越前焼もあります。越前焼は約850年の歴史を持ち、日本遺産認定を受けた日本六古窯の一つです。越前焼の陶土は鉄分が多いため、渋くあたたかみのある焼き上がりが特徴です。そんな越前焼を多面的に楽しめるのが、越前町に位置する「越前陶芸村」。資料館で越前焼について学んだり、越前焼のマイ丼を作る体験も。自分で作った丼で、せいこがに丼はいかがですか?

日本六古窯で自分だけの器をつくろう!越前焼体験

越前がにの時期の旅は、組み合わせいろいろ

越前がにを食べられる福井の冬は、厳しい寒さと雪のイメージをお持ちの方も多いかもしれません。しかし、酒蔵の仕込みや、スノーアクティビティなどこの時期ならではの楽しみ方ができる季節でもあります。そんな冬季だからこそできる大人旅に出かけてみませんか。1年を通して楽しめる伝統工芸品や料亭、温泉などと掛け合わせても楽しさ倍増! 越前がにとともに、さまざまな組み合わせで福井の旅を楽しんでくださいね。

川上真理子

福井県池田町に惚れこんで、2022年3月に千葉県から移住。池田町をあらゆる角度から探求するのが趣味。全く知らなかった福井県の様々な顔に、驚きと魅力を感じている福井暮らし新人。