技術と芸術的努力の極み、フルーツパフェの美しさに酔う。
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シャインマスカットパフェがすごいと聞いてやってきた。
ここは道の駅「蓮如の里おわら」である
店内にカフェがあり、ここのパフェがバズっているという。
早速頼んでみた。
おおこれは、ゴーセイである。
なんとシャインマスカットが、一房分全て乗っているではないか。
しかもこの建築技術が素晴らしい。
クリームに密接させているとはいえ、精巧に組み合わされて、美しさを誇っている。
しかも食べ進んでも壊れない。
ほかはコーンフレークとソフトクリーム。
シャインマスカットの質の高さと、庶民的な味わいの生クリームとソフトクリームのミスマッチが面白い。
これで俄然興味が湧いて、梨のパフェも頼んでしまった。
これまた芸術点が高い。
完璧な等間隔で、薄切り梨とくし形切り梨が、等間隔かつ精巧に、放射状に並んでいる。
まるでバレリーナである。
あるいは浅田真央が得意としていた、レイバックスピンか。
今にもくるくると回りそうである。
回したくなる衝動を抑えて、食べてみる。
深く掘り下げていくと、中から梨のコンポートが現れた。
嬉しい誤算である。
さらにフルーツティーもお願いした。
フルーティーとはこの飲み物のためにある言葉ではないのか。
恐るべし、道の駅蓮如の里おわら。
すっかりその芸術的センスと挑戦力にやられました。
(株)味の手帖 取締役編集顧問 タベアルキスト。年間700軒ほど国内外を問わず外食し、雑誌、テレビ、ラジオなどで食情報を発信。そのほか虎ノ門横丁プロデュース、食文化講師など実施。日本ガストロノミー協会副会長、日本食文化会議理事。最新刊は「どんな肉でもうまくする。サカエヤ新保吉伸の真実」世界文化社刊。
7年前に小浜地区の仕事を通じて福井の食材の豊かさに惚れこみ、今回の福井各地の美味しいを探す旅のきっかけとなった。