もう無口にならない! 越前がに(せいこがに)の食べ方徹底ガイド

もう無口にならない! 越前がに(せいこがに)の食べ方徹底ガイド

福井の冬に欠かせないのが「越前がに(ズワイガニ)」。毎年11月6日の解禁日以降は県内すべての漁港が活気づき、越前がに料理を求めて県内外から多くの人がやってきます。あまりの美味しさにカニを食べている時は夢中になり、つい黙って食べる人も多いのではないでしょうか。そこで、今回は「外子」や「内子」などの卵も楽しめる「せいこがに」の食べ方をご紹介します。華麗に捌きながら、みんなで楽しく冬の味覚を堪能しましょう!

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地元のカニ好きに人気の高い「せいこがに」

カニを食べる時は殻を剥いたり、殻の中の身をほじくることに集中してしまい、つい無口になってしまうもの。売られているカニの中にはすでに剥き身になっているものもありますが、ほとんどが殻付きのため、はじめての方は苦戦してしまうかもしれません。そこで、今回はメスのズワイガニ「せいこがに」の食べ方をご紹介します!越前がにより小ぶりですが、プチプチ食感の外子と濃厚な内子は人気が高く、地元では「せいこがに」を好んで食べる人も多いといわれています。

外子を取るところからスタート

まずはせいこがにのお腹を上に向けて置き、「ふんどし」と呼ばれるお腹の殻を取ります。根本の部分に指を差し込みぐぐっと割ると簡単に外れます。ふんどしの周りについている赤黒いものが「外子」と呼ばれるズワイガニの卵。ふんどしの根本にもおいしい内子や身が残っていますので後でしっかり取りましょう。

甲羅と脚を分ける

外子が取れたらかにの脚を掴みます。ぐぐっと内側に力をいれると簡単に甲羅とわけることができます。甲羅にぎっしり内子とかに味噌が見えます!さらに反対側の脚も同様にして甲羅から外しましょう。

これぞせいこがにの醍醐味!かに味噌と内子

せいこがにが好まれる理由の一つが甲羅にぎっしり詰まった内子とかに味噌。オスのズワイガニには無い味わいがあり人気となっています。甲羅の口元にも身や味噌が残っていますが、なにもしないと取りづらいので口をきちんと外しておくのがポイント。上からぐっと力を入れると外すことができるので甲羅の隅々まで食べることができます。カニの胴体部分についている内子やかに味噌も甲羅に集めておきましょう。甲羅についている白い塊のようなものは、魚でいうところの血合いのようなものなので、こちらももちろん食べることができますよ!

ハサミを使って脚の身も楽々取り出そう!

ここからは脚の身を取り外していきます。まずは脚の根本部分についた灰色のブヨブヨした「がに」という部分を取り除きます。ここは魚でいうエラの部分。食べても害はありませんが、食べられない場所なので必ず取り除きましょう。


その後、キッチンバサミで脚を根本から切っていきます。身の詰まっている脚にキッチンバサミで切り目を入れると簡単に半分に分けることができます。あとは身を取るだけ。お箸やスプーンを使うとスルスルッと取り出せます。

Column

家にある“アレ”で気持ちいいほど身が取れる!?

先ほど紹介した方法以外にも、家にある物を使ってカニの身を簡単に取り出せる方法があります。それは「麺棒」。カニの足を付け根から5mm程カットし、カットした付け根に向かって麺棒でぐぐっと押し出すだけで、簡単に身がツルンと出てきます。麺棒がない場合はすりこぎでも代用できますので、ぜひ試してみてください。

家にある“アレ”で気持ちいいほど身が取れる!?

余すところなく美味しさを楽しんで

胴体(甲羅の内側)の部分は身が取りにくく、食べるのがおっくうという方も多いかもしれません。この部分は出汁を取るのに使うのもおすすめですが、キッチンバサミを使えば身が取り出しやすくなります。こちらもぎっしり身が詰まっているので、食べないのはもったいない!お箸やフォークを使って身を取っていきましょう。脚の身と比べ、ほぐれているので、甲羅に集めてかに味噌と混ぜるのも美味しいですよ。


せいこがにを綺麗にさばくことができればどんなカニも家庭でもさばくことができます。ポイントを押さえて美味しい部分を余すところなく堪能できますので、ぜひ挑戦してみてください。

石原藍
ローカルライター・編集者。 大阪府出身。2014年に福井に移住し、産業、文化、ものづくり、食、地域コミュニティをテーマに執筆。ライティングにとどまらずさまざまなローカルプロジェクトに携わり、県内外を奔走している。福井の郷土料理も日々研究中。