「金津創作の森美術館」イベント情報!色づく森とともに、心あたたまる福井の晩秋おでかけ案内
朝晩の空気がきゅっと冷え込み、秋の深まりを感じる11月。
福井の森は紅葉のラストスパートを迎え、色づく木々が冬の気配とともに揺れています。
そんな中、あわら市の「金津創作の森美術館」で開催中の《長坂真護展 Still A BLACK STAR supported by セーレン》が、訪れる人々の心を静かに惹きつけています。

つだ かゆき
文章センスはないけれど、わくわく・ドキドキと楽しめる情報察知のアンテナ高くしながら楽しんでいます。
普段は、あわら市観光協会に勤務して、主に情報発信を担当しています。

世界が注目する“再生のアート”が、福井に帰ってきた
世界最大級の電子機器の墓場と呼ばれる、ガーナ・アグボグブロシー。
そこで働く人々との出会いをきっかけに、現地の廃棄物を素材に作品を制作し、 「サステナブル・キャピタリズム(持続可能な資本主義)」を提唱するアーティスト、長坂真護(ながさか まご)さん。
今回の展覧会では、福井市出身である彼の原点と軌跡を、絵画から大型立体作品まで多角的に紹介。
廃材や電子パーツから生まれる作品は、冷たい金属でありながら不思議と温かく、見る人の心に“生きる力”を灯します。
森の中に佇むガラスの美術館に、きらめくアートと柔らかな光。冬支度の静けさの中で感じる希望――それがこの展覧会の魅力です。
展示作品の紹介(鑑賞の見どころ)
会場の中が大きく以下の3つのゾーンにわかれています。
屋内展示(アートコア館内)
長坂氏の創作の軌跡をたどる絵画/立体作品の展示。特にガーナでの活動を起点とする「ガーナシリーズ」や、「月」「星」「廃棄物」などをモチーフにした新作群も含まれます。
長坂氏の幼少期スケッチから初期の作品を通じて、「なぜ彼がガーナを舞台に選んだのか」、「なぜ廃棄物が作品素材として立ち上がったのか」という叫びが感じられる!!!
インスタレーション空間
屋内ながら空間演出を伴う特別展示。ガーナ・アグボグブロシーのスラム街を再現した部屋など、鑑賞者が“その場にいる”ように感じる体験型展示が用意されています。
導入部とは異なる“場所”へと足を踏み入れたようなインスタレーション空間。
ガーナのスラム街の風景を視覚・触覚・空間で再現されており、メディアお披露目会(1ケ月前に開催)で実際に作品制作を見せていただいた完成品も見れて感動しました。
野外展示(森の中、屋外美術館ゾーン)
自然の中に設置された大型彫刻作品。長坂氏がガーナで生み出した作品を、「金津創作の森」の森・水辺環境に合わせて再制作されて設置したものが中心です。
森の木々や水辺の風景がそのまま背景となっている、存在感たっぷりな野外作品たち
屋内→インスタレーション→屋外へと鑑賞の流れを意図的に設計することで、作品との対話に“動き”と“身体性”が加わっていくようになっているそうです。魅力に引き込まれていくのは理由があるんですね。
陽ざしが差し込む森の中で、心があたたまる時間を
「金津創作の森」は、紅葉が進み、木々の間から光がこぼれる季節。
屋外にも作品が数点展示(長坂さんの作品を含め他にも)されているので、森の小径を少し散歩してみるのも空気が美味しくて素敵です。
足もとに広がる落ち葉の絨毯、耳をすますと聞こえる鳥の声。
赤や黄金に染まった木々が訪れる人を優しく包み込みます。アートと自然が響き合う空間は、まさに「冬を迎える森の美術館」です。
展覧会情報(Information)
長坂真護展 ≪真実の湖 Can you hear me ?≫/Still A BLACK STAR supported by セーレン
- 会期: 2025年10月18日(土)~12月14日(日)
- 会場: 金津創作の森美術館 アートコア(MAP福井県あわら市宮谷57-2-19)
- 開館時間: 10:00~17:00(最終入館16:30)
- 休館日: 月曜日(祝日の場合は翌平日)
- 観覧料: 一般 300円(200円)、65歳以上・障がい者 150円、
高校生以下・障がい者の介護者(当該障がい者1人につき1人)無料- ( )内は20名以上の団体割引
- ※観覧料の一部は、ガーナでの支援活動に活用されます。

- 金津創作の森に行くには「あわらぐるっとタクシー」を利用するのがお得で便利(簡単)
作品世界の余韻を味わう場所へ。帰り道に寄りたいカフェ3選
「金津創作の森」は、展覧会場だけでなく、その森、季節、自然環境も作品鑑賞を豊かにする要素です。
鑑賞後、木々の葉の揺れ、水の反射、空の青さといった“自然のアート”を感じたあとにオススメのカフェをご紹介します。
美術館にあるカフェはもちろん、車で10分ほどには温泉地や地元のカフェもあり、鑑賞のあとにゆったりと食事をしたり温泉に浸かることで、感覚がゆるやかに解けていき、作品の余韻が深まります。例えば、鑑賞直後の「問い」が、帰路の車窓や温泉の湯気の中でふと頭をよぎる…そんな旅体験こそ、この展覧会が提供する“鑑賞後の余白”です。
オススメ①美術館内の「森のキッチン」
冷えた体をゆるめながら、作品の余韻を味わうのにぴったりです。
12月末までは「竜王戦勝負おやつ」も食べれます。
▪住所 〒919-0806 福井県あわら市宮谷57-2-19 金津創作の森美術館 アートコア内
▪営業時間 水曜日~日曜日 11時~16時(カフェ14時~)
※美術館の営業に応じて変更の可能性あり。
オススメ②「オリザ」
玄米粉などカラダに優しいおやつのお店
▪住所 〒919-0815 福井県あわら市清王43−22−5 MAP
▪営業時間 水曜・木曜・日曜 11時30分~17時
▪電話番号 080‐3748‐0428
オススメ③「cafe&cake tuzu awara 」
街の電気屋さんの中にあるカフェ】 自家焙煎コーヒーとチーズケーキのお店。
「竜王戦勝負おやつ」も食べれます。
▪住所 〒910-4103 福井県あわら市二面35−20−1 MAP
▪営業時間 10時~17時 定休日:水曜







































