天然鮎を求めて。九頭竜川の恵みを味わい尽くす永平寺町めぐり
天然鮎が旬を迎える初夏、九頭竜川で獲れたばかりの鮎は絶品です。鮎を育んだ九頭竜川に触れながら、鮎料理が食べられる永平寺町の魅力と周辺スポットもご案内します!!

桜子
福井観光おもてなしガイド認定。お蕎麦と日本酒好き。
福井の食、人、コトをご紹介していきたいです。

九頭竜川を知って、天然鮎をさらに美味しく~(1)旅の始まりは、九頭竜川・鳴鹿大堰の大パノラマから
「美味しい天然鮎を味わう前に、まずはその鮎が育つ九頭竜川の素顔を知りたい!」
そんな知的好奇心で、最初に訪れたのが永平寺町にある「九頭竜川流域防災センター・わくわくRiver Can(リバーキャン)」です。
センターの目の前に立つと、視界に飛び込んでくるのは雄大に流れる九頭竜川と、鳴鹿大堰(なるかおおせき)の圧巻の姿!実はこの堰を境に上流・中流と区分され、アユ漁の環境もガラリと変わるのだそう。
この日は台風の接近による増水も重なり、普段以上の大迫力!水煙を上げる川を見下ろしていると、大自然のエネルギーに思わず息をのみました。
【美しき機能美、巨大建造物「鳴鹿大堰」の秘密】
地域の治水と暮らしを支える鳴鹿大堰は、昭和60年の調査開始から平成16年の完成まで、じつに多くの歳月をかけて造られた大プロジェクト。周辺の景観にしっとりと馴染む「桜みかげ色」を基調としたデザイン、名前に含まれる「鹿」にちなみ、スピード感と力強さを象徴する“鹿”をイメージした設計が各所に取り入れられているのも見どころ。 一見の価値ありです。
九頭竜川を知って、天然鮎をさらに美味しく~(2)川と鮎の物語がわかる「わくわくRiver CAN 」
外の景色を満喫したあとは、「わくわく RiverCAN」の館内へ。この建物は、万が一の洪水時には、永平寺地域の「防災基地」に変身するという重要な役割も持っています。
館内で特に面白いのが、足元一面に広がる巨大な九頭竜川流域の航空写真。 岐阜県にある源流から日本海へと注ぐまでの、全長116キロメートルを自分の足でたどることができます。備え付けの拡大レンズを使って覗き込み、九頭竜川は、福井県の豊かな自然を育み、人々の暮らしを支えてきた大動脈だと、あらためてその偉大さ感じることができました。
模型やビデオシアター、飼育コーナー、図書室もあり大人も子どもも時間を忘れて九頭竜川の魅力に親しめる素敵なスポットです。
「わくわく RiverCAN」の展示エリアでも、特に深く心を動かされたのが「アユの一生」の展示でした。
秋に川の下流で生まれた卵は、孵化してすぐに海へと流さ春、温かくなると「若鮎」となって再び九頭竜川を遡上(そじょう)してくるのです。
秋になると今度は次の世代へ命を繋ぐため、再び下流へと下って産卵する――。美しくも切ない1年だけの生命のサイクルを知ると、これからいただく鮎への愛おしさが一気に湧いてきます。
【魚たちと同じ目線に!感動のマジカルスポット「魚道観察室」】
そんな命がけで川をのぼる魚たちの姿を、なんと水中と同じ目線から応援できる場所があります。それが、地下に設けられた「魚道観察室」!「魚道(ぎょどう)」とは、鳴鹿大堰によって魚たちの行く手が阻まれないよう、左右の岸に作られた“魚専用の通り道”。魚の種類ごとの泳ぎ方や生態に寄り添い、自然の川の流れが再現されています。 その数なんと30種類以上!ガラス越しに見る地下の観察室からは、激しい水流に逆らいながら、必死に上流を目指してジャンプする魚たちの力強い姿が見え、思わず「がんばれ…!」と手に汗握って感動してしまいますよ。
天然鮎おすすめ料理店「さぎりや」
福井を流れる一級河川・九頭竜川。その中流に佇む九頭竜天然鮎茶屋「さぎり屋」は、福井北ICから下車5分という好立地、豊かな自然と川の文化を色濃く残す人気スポット。
初夏の代名詞である「天然鮎」はもちろん、幻の魚とも呼ばれるサクラマスや、濃厚な旨味のモクズガニ、国の天然記念物でもあるアラレガコなど、九頭竜川の恵みを四季を通じて贅沢に味わうことができます。
爽やかな風を感じる川遊びや、活きの良い鮎を五感で楽しむ「つかみ取り体験」なども開催、福井の川文化を五感で学ぶ体験観光としても最適です。
「さぎり屋」というお店の名前は、明治時代から九頭竜川中流で9月上旬に行われている鮎の伝統漁法「さぎり漁」という名前にあやかってつけられたそうです。
漁師さんから天然鮎を買い付ける代表の椛山さんが、生け簀のなかの鮎をタモ出ですくい上げると、ぴちぴち!と跳ね上がるほどの力強さがあり、鮮度の高さに驚きました。
椛山さんのお話では、九頭竜川は流れも速く、清流なので鮎の餌となる良質なコケが良く育つため、臭みもなく、風味の良い引き締まった鮎が育つそうです。
中でも印象的だったのが、若鮎のお刺身です。透き通るような身は、こりこりと口当たりも良く、雑味もなく繊細で、川魚とは思えないほど、澄んだ味わいで、とっても美味しかったです。ほんとうに、おすすめです。
まさに!九頭竜川の清流を感じます。
6月から9月ごろにかけて旬を迎える、夏の風物詩・鮎。 この時期は、ふっくらと柔らかい「若鮎の塩焼き(1匹 770円〜1100円税込)」が味わえますが、9月後半ともなると今度は「落ち鮎」の季節に。お腹にたっぷりと卵を蓄えた、子持ちのメス(1匹 880円〜1320円税込)がいただけるのも、この季節ならではの贅沢です。
今回は、そんな鮎の多彩な味のバリエーションを一気に堪能したくて、思い切ってコースを注文しました!
コースは「おまかせ(5品)」「福松(6品)」「五松(8品)」の3種類。せっかくなので、鮎のフルコースともいえる最高峰の「五松(ごまつ)セット」をセレクト。
目の前に運ばれてきたのは、まさに圧巻のフルラインナップ!
鮎の塩焼き(贅沢に2匹!)
鮎甘露煮(1匹)
鮎一夜干し唐揚げ(1匹)
稚鮎の唐揚げ(2匹)
うるか(鮎の卵や内臓を使った大人の珍味)
葉っぱずし(永平寺の郷土料理・2個)
突き出し
定番の塩焼きで、頭から尻尾まで、がぶっと。香ばしさと身の甘みを堪能したかと思えば、甘くてコクのある甘露煮。
はじめての味でしたが、プチプチの子がたくさん詰まっていて、やわらかで甘くて美味しい!また食べてみたいです。
ほかにも、旨味が凝縮された一夜干しの唐揚げ、サクッと軽い稚鮎の唐揚げなど、怒涛の鮎尽くし。これほど様々な調理法で鮎の魅力を余すことなく味わえて、お値段はなんと4,400円(税込)!大満足のひとときでした。
天然鮎おすすめ料理店 鮎料理・季節料理「ふ志〃多」(ふじた)
昨年10月、リニューアルオープン、小上がりの個室やカウンター、開放感のある吹き抜けの庭を見ながら飲食できるホールなどのある「ふ志〃多」。
「香り魚」である鮎の持つ「香り」を活かすため、炭火ではなくガスで丁寧に塩焼きを焼き上げるのが特徴。炭の香りがついて本来の風味を損なうことを避けるため、あえて火加減をおさえた調理法にこだわっているそうです。
自家製の味噌にこだわった田楽は、「味噌だけ売ってほしい」というお客様からの声も多く、お子さんにも甘みのある味噌のついた鮎は食べやすくて人気です。そして、特にこだわっているのが、鮎が開いてのっている釜飯。丁寧に細かい骨や内臓のクセを除いているので、臭みもなく、食べやすさも工夫されています。
季節感を感じる盛り付けは、目でも楽しめますよ。
あわせて楽しみたい、おすすめスポット(1)/神秘のパワースポット「弁財天白龍王大権現」
九頭竜川をめぐる旅で、ぜひ足を延ばしてほしいのが「弁財天白龍王大権現」。中部縦貫自動車道上志比ICから車で5分の場所にあります。
ここは、学問と財福を司る神様「弁財天」をお祀りする、全国から参拝者が絶えない注目のパワースポット。一歩境内に足を踏み入れると奥深く静かな空間。ご神体である圧倒的な存在感を放つ「巨大な岩」に「白蛇(蛇神様)」が棲んでいると伝えられており、もし参拝の際に見かけることができれば、特別なご利益や幸運を授かることができると言われています。
静寂の中に宿る神秘的なエネルギー肌で感じながら、開運祈願をしてみませんか?
あわせて楽しみたい、おすすめスポット(2)「精進」と「浄め」がオリジナルブランドのコーヒー専門店「COZY COFFEE」。
少しひとやすみしたくなったら、九頭竜川に面したモダンな佇まいのコーヒー専門店「COZY COFFEE」へ。
この店のオリジナルブレンドである「精進」と、「浄め」は、他にはないブランドをという想いから誕生した、こだわりの結晶の逸品。コーヒーの試飲や自家焙煎の豆の販売、ドリップバッグのお土産もあります。
大きな窓から見えるのは永平寺町の自然豊かな風景。五感を心地よく刺激される、新しい永平寺町のスポットを体験してみませんか?













































