【熊川宿の秋を楽しむ】鯖街道の歴史と紅葉を歩く！極上グルメ・地酒・特産品に出会う大満足の散策ガイド！
「鯖街道」の歴史と秋の彩りが織りなす、至高の散策へようこそ。滋賀県と若狭を結び、かつては海の幸「鯖」を京へと届けた歴史の道、熊川宿。その面影を色濃く残す宿場町が、錦秋の季節を迎えます。鮮やかに色づく紅葉を眺めながら、ノスタルジックな町並みをゆったりと歩けば、心癒されるひとときを楽しめます。さらに、この地ならではの極上グルメに舌鼓を打ち、豊かな風土で育まれた地酒や特産品との出会いが、旅の満足度を最高潮に高めます。歴史を肌で感じ、五感で秋を満喫する、大人のための大満足な散策ガイド。さあ、あなたもこの秋、熊川宿で特別な一日を過ごしませんか？
maruekaho
福井県若狭地方出身のmaruekahoです。
若かりし頃はネオン街に憧れて東京に浮気もしましたが、やっぱり若狭が大好き！という事に気づき帰郷しました。日々カメラの目を通して若狭の風景やお祭りを写し撮っています。
熊川宿で紅葉狩り！絶景を楽しめる穴場スポットを紹介します。
若狭地方にも秋の気配が深まり、11月中旬から下旬にかけては、山々や街道沿いの木々が鮮やかな赤や黄に色づきます。中でも熊川宿の街道沿いには、知る人ぞ知る紅葉の穴場スポットが点在しています。観光客も比較的少なく、静かな時間の中でゆったりと紅葉を楽しむことができます。歴史情緒あふれる町並みに、秋の彩りが重なる風景はまさに絶景。心に残るひとときを過ごしに、ぜひ熊川宿へ足を運んでみてください。
白石神社～紅葉と静寂の境内で心安らぐ場所～
一つ目の紅葉スポットは「白石神社」です。宿場町の中に堂々と佇む立派な鳥居をくぐり参道を行くと、目の前に現れるのは紅葉が幾重にも折り重なるように色づく美しい階段。そのグラデーションはまるで自然が描いた絵画のようです。季節の移ろいを肌で感じながら、一歩一歩と階段を上ると静寂に包まれた境内が広がります 。街道から少し奥まったところにあるので観光客も少なく穴場スポットの一つです。
境内では、木々の隙間からこぼれるやわらかな光と、鮮やかな紅葉が訪れる人を優しく迎えてくれます。喧騒を忘れ、心がすっとほどけていくような、そんなひとときを過ごせる場所です。
松木神社～紅葉と歴史が彩る熊川宿の隠れた名所～
二つ目の紅葉スポットは、若狭の義民・松木庄左衛門（まつのき しょうざえもん）が祀られる「松木神社」です。この神社は、熊川宿の人々に長年にわたって厚く信仰され、宿場町の繁栄と安全を見守ってきた存在で、秋が深まると真っ赤に染まったモミジと鳥居の美しいコントラストが訪れる人の目を楽しませます。近くには松木庄左衛門の像もあり、歴史を感じながら紅葉を楽しめる貴重なスポットです。
参道を進み二つ目の階段を登った先に現れる紅葉の絶景は、まさに息をのむ美しさです。燃えるような真っ赤なモミジと桜の紅葉が織りなすコントラストが境内を幻想的な雰囲気で包み込みます。紅葉の中に佇む簡素ながら趣ある社殿は神聖な空気が漂い、紅葉を楽しみながら旅の安全を祈願し、心静かなひとときを過ごすことが出来ます。こちらも観光客が少なく穴場スポットなのでゆっくりと紅葉を楽しむことが出来ます。
紅葉と一緒に楽しみたい熊川宿のグルメとお買い物スポットを紹介します。
せっかく熊川宿まで来たなら、散策だけでなくグルメやお買い物も楽しみましょう。古民家カフェでいただく香り高いコーヒー、地元食材を使った郷土料理、若狭の風土が育んだ地酒、そして手仕事のぬくもりが感じられる雑貨やお土産など、散策の途中に立ち寄るたびに、新しい発見と出会えるのが熊川宿の魅力です。そんな熊川宿にあるお店の中から、maruekahoオススメのグルメやお買い物スポットを紹介します。
「うなぎと若狭牛の店 熊川宿 伍助」～二大グルメで贅沢の極み～
「うなぎと若狭牛の店 熊川宿 伍助」は、滋味深い国産うなぎと、福井が誇るブランド牛「若狭牛」という二大ごちそうを一度に味わえる、まさに“贅沢の極み”が楽しめるお店で、落ち着いた店内でゆっくりとランチが楽しめます。国道３０３号沿いのアクセスの良さもオススメポイントです。
maruekahoのオススメは、うなぎと若狭牛の二つの贅沢を一度に味わえる「二重の喜び」です。国産うなぎの蒲焼き半尾に、若狭牛ステーキ95g。さらに肝吸い、漬物、佃煮が添えられ、両方食べたいという我儘を叶えてくれるまさに“至福の御膳”です。
香ばしく焼き上げられた肉厚のうなぎは、外はパリッと、中はふっくら。秘伝のタレがご飯にじんわりと染み込み、ひと口ごとに幸せが広がります。
若狭牛ステーキは、口どけの良い上品な脂の甘みと、濃厚な旨味が見事に調和し、思わず笑みがこぼれる逸品です。
そのほかにも、圧倒的なボリュームと華やかさを誇る「贅沢三昧」や「豪華絢爛」、定番の「うな丼」「うな重」、そしてジューシーな「若狭牛ステーキ御膳」など、多彩なメニューが勢ぞろい。どれを選んでも、心と舌を満たす極上の味わいが待っています。
「うなぎと若狭牛の店 熊川宿 伍助」
所在地 福井県三方上中郡若狭町熊川16−28−１
営業時間 11:00～14:00
定休日 木曜日
駐車場 有
「THEE COFFEE」～ジャズと自家焙煎珈琲とスィーツを楽しむひと時～
散策の休憩に、ジャズが流れる古蔵を改装した趣あるカフェ「THEE COFFEE」で、自家焙煎の香り高いコーヒーと人気のスイーツを楽しみながらゆったりとしたひと時をお楽しみください。
香り高く丁寧に焙煎されたコーヒーは、ここでしか出会えない特別な一杯。ふくよかに広がる芳ばしさと、やわらかな苦味の余韻。その穏やかな味わいが、心を静かにほどき、散策の疲れをやさしく癒してくれます。
そんな美味しいコーヒーに合わせたいのが、甘さ控えめでしっとりとした「キャロットケーキ」、外は香ばしく中はしっとり地元産はちみつがほのかに香る「カヌレ」、そして若狭のチーズ工房が手がけた濃厚ミルクジェラートにエスプレッソを注ぐ「アッフォガート」などどれも美味しいですが、maruekahoのオススメは、「カヌレとジェラートのプレート」です。カヌレとミルクジェラートが一度に味わえる贅沢なプレートで、いずれもコーヒーの風味を引き立てとても美味しいです。
さらに、「オリジナルカレー」も人気で、地元の食材をふんだんに使ったスパイスの香り豊かなカレーで、深みのあるコクと旨みはコーヒーとの相性もバッチリです。ぜひカレーと一緒にコーヒーも味わってみてください。
「THEE COFFEE」
所在地 福井県三方上中郡若狭町熊川３０−６−１
電話番号 0770-67-2493
営業時間 10:00～18:00（月・水・木）
10:00～21:00（金・土・日・祝日）
定休日 火曜日
「高周 逸見酒店」～美味しい地酒と気さくな人柄に出会う～
熊川宿にある唯一の酒屋「高周 逸見酒店」は、若狭の豊かな自然と酒蔵の伝統から生まれた地酒に出会えるお店です。宿場町の静かな通り沿いに並ぶ風情ある店構え、その暖簾をくぐれば、どこかノスタルジックな店内には若狭の地酒が並んでいます。
地酒の試飲も可能なので、あなた好みの地酒を見つけることが出来ます。そして何より、このお店のもう一つの魅力は、気さくなご夫婦との楽しい会話です。お酒のこだわりや蔵元の話、若狭ならではの楽しみ方などを聞いてみてはいかがでしょうか。旅の途中の立ち寄りに、地元ならではの絶品の一杯と人の温かさを味わえます。maruekahoは、美浜町早瀬に蔵がある三宅彦右衛門酒造の早瀬浦（純米酒）と若狭町鳥浜に蔵がある鳥浜酒造株式会社の若狭自慢（純米酒）を晩酌のお供に迎えてしまいました。
「高周 逸見酒店」
所在地 福井県三方上中郡若狭町熊川30−4−１
営業時間 9:00～17:00
定休日 火曜日
「旧逸見勘兵衛家住宅」～ほっとひと息、和のやさしさに包まれる時間～
安政5年（1858年）築、江戸末期の面影を残す木造2階建ての町家「旧逸見勘兵衛家住宅」の囲炉裏がある店内で、くずもち・くずまんじゅうはいかがでしょうか。特に注文してから作るくずもちは絶品です。
※この建物は初代熊川村の村長・逸見勘兵衛の旧宅であり、伊藤忠商事二代目社長・伊藤竹之助の生家としても知られる、貴重な歴史建築です。若狭町の指定文化財として保存され、建物の内部を見学（有料）することも出来ます。格子戸からの柔らかな光や、重厚な梁、手入れの行き届いた庭園が往時の商家の暮らしを今に伝え、防火のための「袖ウダツ」や白漆喰の外壁などの建築の見どころも満載です。
作りたての「くずもちきなこ」は、ほんのり温かく、箸を入れるとふるふると揺れて崩れてしまうほど繊細です。口に含めば、もっちりとなめらかにとろけ、黒蜜の深い甘みときな粉の香ばしさが絶妙に重なります。添えられた薬膳茶のやさしい香りと苦みが、甘味の余韻をより引き立ててくれます。
「アイスコーヒーセット」には、ぷるぷるのくずまんじゅうが付いています。もっちりとしたくずの中に包まれたこし餡の上品な甘さが、冷たいコーヒーのほろ苦さと見事に調和します。
落ち着いた店内で、和のスイーツをゆったりと味わうひととき。お腹も心も満たされる、至福の時間をお楽しみください。
「旧逸見勘兵衛家住宅 」
所在地 福井県三方上中郡若狭町熊川30−3−１
営業時間 10:00～16:00（土・日）
定休日 月～金
「岩本商店 勘次郎」～散策のお供にぜひ食べたい季節限定メニュー～
古い町並みが残る熊川宿に佇む「岩本商店 勘次郎」では、地元・若狭町で大切に育てられた在来種のこんにゃく芋を使った自家製こんにゃくが名物です。そんな自家製こんにゃくを使った人気の季節限定メニュー「こんにゃくのから揚げ」は散策のお供にピッタリで、こんにゃく玉（芋）の収穫期である9月末から翌年5月までの間だけ味わえる特別な一品ですので、この機会にぜひ味わってください。
「ガレット Kirari（きらり）」～福井県の恵みを味わう石臼挽そば粉のガレット～
熊川美術館の隣にある「ガレット Kirari」は、福井県産のそば粉と地元の野菜などで作った美味しいガレットが食べられるお店です。※ガレットとは、そば粉で作った生地を薄く焼いて中に野菜やハムなどを入れたものです。
福井県在来そばの石臼挽きそば粉を使った、香ばしくもちもちとした食感が魅力のガレット。地元の食材にこだわり、小浜市・北川農園のミディトマトや、若狭町・はなひな農園の青ネギ、そして若狭の伝統的な発酵食品「へしこ」など、地域の美味しさをぎゅっと詰め込みました。食器にもこだわり、華やかな絵付けの鍋島焼の絵皿や若狭の伝統工芸の若狭塗の箸が食事を彩ります。
maruekahoのオススメは、「はなひな農園の青ネギ＆へしこ（タマゴ・チーズ・ハム入り）」です。焼き立てのガレットは、そば粉の香ばしさと心地よいもちもち感が絶妙で、へしこの深い旨みを青ネギの爽やかな香りが引き立て、さらにタマゴとチーズがまろやかにまとめ上げます。ハムの塩気と食べ応えも加わり、ランチタイムにぴったりの一皿です。
また、スイーツ系ガレットもオススメで、特に若狭町の岡本善七製菓の特製こしあんと北海道産バターを合わせた一品は、和と洋の調和が楽しめる贅沢な味わいです。
店内からは、情緒あふれる熊川宿の町並みを眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。地元の素材が奏でるやさしい味わいを、心ゆくまでお楽しみください。
「ガレット Kirari 」
所在地 福井県三方上中郡若狭町熊川39-5-2
営業時間 10:30～16:00 LO15:30（金・土・日・祝祭日）
定休日 月～木
「米パン工房 coneru（こねる）」～週末だけ開く絶品の米粉パンのお店～
熊川宿にある唯一のパン屋「米パン工房 Coneru」は、宿場町の風情漂う通りにひっそりと佇む小さなパン工房です。小麦粉を一切使わず、自家栽培のコシヒカリを丁寧に製粉した米粉で作るパンは、もちもちとした食感とお米ならではの優しい甘みが魅力です。ショーケースには、定番から地元食材を使ったもの、季節限定のものなど、魅力的なパンが並びます。
人気No.1の「塩バターパン」は、外はパリッと中はしっとりで、ほど良い塩味とバターの風味が美味しいです。「梅と大葉のエピ」は、梅の爽やかな酸味と大葉の香りが米粉パンの味を引き立てます。あんバターフランスは、しっかりと詰められた甘い粒あんにバターの塩気とクリーミーさ、食べ応えのあるフランスパンが一体となり満足感があります。お惣菜系のパンも米粉パンとの相性がよく、食べ応えもあり満腹感があります。一口頬張れば、お米のやさしい風味と職人のこだわりがふんわりと広がり、心まで満たされるような美味しさです。
熊川宿を訪れたら、ぜひ立ち寄ってみてください、素敵な店員さんが迎えてくれますよ。
「米パン工房 Coneru 」
所在地 福井県三方上中郡若狭町熊川16-18
営業時間 11:00～売り切れ次第終了（ 土・日）
定休日 月～金
「サンキューバナナ」～ありがとう（Thank you）の気持ちを込めた一杯のジュース～
少し小腹がすいたときや、ちょっとひと息つきたいときに道の駅若狭熊川宿に隣接する可愛いお店「サンキューバナナ」の美味しいスムージーやジュースはいかがですか。
maruekahoのオススメは、完熟バナナの濃厚な甘さがクセになる人気の「バナナスムージー」です。素材そのままの美味しさにこだわり、使用するのは完熟バナナとミルクだけ。一口飲めば、自然の甘みが口いっぱいに広がります。まろやかでやさしい味わいで、カラダにもココロにもやさしいサンキューバナナ自慢の一杯です。
「サンキューバナナ」
所在地 福井県三方上中郡若狭町熊川11−1−１ 道の駅若狭熊川宿
電話番号 0770-67-2493
営業時間 平日10:00～16:00
休日10:00～16:30
定休日 6月・9月・の第2木曜日
１２月～３月
秋の熊川宿散策マップ！
今回紹介した紅葉スポットやお店のマップになりますので、散策のお供にご利用ください。
秋色に染まる熊川宿へ
歴史と自然が調和する鯖街道の宿場町「熊川宿」の町並みを散策しながら、鮮やかに染まる紅葉の絶景や美味を味わい、心惹かれる品と出会う。そんな上質な秋の時間を楽しむ若狭の秋旅を、ぜひ体感してください。
