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【福井ランチ】越前の郷土料理を体験|予約必須の名店3選 〜報恩講料理・伝承料理・地産料理〜

福井県嶺北地方の“食の原風景”が味わえるライター厳選のお店をご紹介します。

【福井ランチ】越前の郷土料理を体験|予約必須の名店3選 〜報恩講料理・伝承料理・地産料理〜

大森 望央 -Mio Omori-

【福井県の観光ガイドレポーター】
生まれ育って今も暮らす福井駅前情報や県内全域の話題のスポットをお届けしています。

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大森 望央  -Mio Omori-

土地の気候や風土、人々の暮らしの中で育まれてきた“郷土の味”。古くから「越前」と呼ばれる福井県嶺北地域には、今もなお世代を越えて受け継がれる味があります。


報恩講料理・伝承料理・地産料理という切り口から福井の食文化が体感できる、選りすぐりの3店がこちらです!

【報恩講料理】ふるさと茶屋 縄文の里(勝山市)

昔から仏教のなかでも、特に浄土真宗の教えが広く浸透している福井県。現在でも門徒たちによって開祖・親鸞聖人を敬い、先祖を偲ぶおつとめが行われ、秋から新年にかけて浄土真宗各派の年中最大行事である報恩講(ほうおんこう)が執り行われます。食事の際には、旬の収穫物(野菜や穀物)と豆(油揚げや豆腐)の一汁三菜を基本とした報恩講料理が集まった人々にふるまわれます。報恩講料理はお寺だけで食べられるものではなく、通常の生活でも食卓に上がるなど家庭料理に根付いてきました。


13皿の料理がずらり!勝山市にある「ふるさと茶屋 縄文の里」で報恩講料理の食体験に参加してきた際にいただいた、料理の数々をご紹介します。

一の膳には、油揚げと野菜の煮物・なます・福井県産米ご飯・おつぼ(小豆煮)・打ち豆入り呉汁が乗っています。

二の膳には、里芋ときんぴらと蒟蒻の煮物・野菜の天ぷら・すこ・金時豆・白和え・越前おろしそば・むかご(長芋や自然薯などの芋の葉の付け根にできる球芽)胡麻和え・麩の辛し和えが盛り付けられています。


縄文の里料理研究会のお母さんたちがつくる料理は、まさに“福井の家庭の味”。おもてなしの心が伝わる、あたたかな御膳です。

▶︎「油揚げ」

なかでも、3つの福井の郷土料理をピックアップしてご紹介します。


「油揚げ」は報恩講料理のごちそうです。昔は贅沢品で、報恩講や祭りなどの行事で食べられていました。一人当たりの油揚げ消費量が全国1位(総務省統計局の家計調査)の福井県では、油揚げといえば分厚くずっしり重量がある、他県では「厚揚げ」と呼ばれているものを指します。


こちらのお店の油揚げは、お椀からはみ出すほどの大きさ!だし汁がしっかりしみこんで、ふっくらとしています。油揚げの下には、椎茸や牛蒡などの煮物がごろごろと入っています。

▶︎「打ち豆入り呉汁」

「打ち豆」は越前に古くから伝わる伝統的な大豆加工食材で、「呉汁(ごじる)」は一晩水に浸した大豆をすりつぶし、味噌汁に溶かしてつくる福井の郷土料理の一つです。味噌汁の中には大豆のコクがたっぷり!たんぱく質が豊富で、身体をやさしく温めてくれる汁ものとして親しまれてきました。また、地域によっては「豆汁」と呼ばれることもあり、奥越地域では「ひき汁」の名で親しまれています。

▶︎「麩の辛子和え」

「麩の辛し和え」は麩や味噌が使われるため、こちらも報恩講料理のなかでは貴重なたんぱく源です。ぬるま湯で戻した角麩をよく絞り、塩もみした小口切りのきゅうりと合わせ、調味料に和辛子の一種である福井県の「からし種」でつくった「地からし」を使う、独特な香ばしさが特徴の料理です。上品な辛みが絶妙でファンも多く、嶺北地域ではスーパーのお惣菜コーナーでもよく売られていて馴染み深い郷土料理の一つです。


「縄文の里」の報恩講料理は、10人以上のグループで予約制で食べることができます。提供期間も野菜の調達状況などによるので、気になる方はお店へ問い合わせてみてくださいね。


【 ふるさと茶屋 縄文の里 】
住所|福井県勝山市遅羽町比島33-1 
TEL|0779-88-3666

★報恩講料理の御膳は完全予約制です(料理の内容は季節や仕入れ状況によって変更となります、価格も料理によって異なる場合があるのでご確認ください)

詳しく福井ふるさと茶屋 縄文の里 公式サイトまで

【伝承料理】土の駅 今庄(南越前町)

南越前町にある「土の駅 今庄」は、山の幸・里の幸といった「土」からの恵みがたっぷり詰まった、山菜料理・地場産野菜の料理を味わえるお店です。こちらのお店では、予約すると今庄地域の伝承料理の御膳を提供していただけます。

一の膳には、昆布巻き・七夕豆のピーナッツ和え・煮物各種・菜葉の煮物・むかご胡麻和え・すこ・茶飯・おろしそばが、美しい赤い漆器に盛り付けられています。

ニの膳には、揚げなすの味噌和え・冬瓜の海老餡かけ・マコモダケのきんぴら・冬瓜のきんぴら・天ぷら5種が乗っています。


一品一品が丁寧につくられており、どこか懐かしく、身体にすっと染み渡る味わい。ボリュームがありながらも、食後は不思議と軽やかです。

▶︎「越前おろしそば」

なかでも、3つの福井の郷土料理をピックアップしてご紹介します。


「越前おろしそば」は、冷たいそばにたっぷりの大根おろし、削り節、きざみネギが乗っていて、ツユをかけていただく福井の定番グルメです。コシのある麺は食べ応えがあり、大根のピリッとした辛さがそばの味わいを引き立てます。福井のそばは、品種改良をしていない在来種そばでつくられています。また、収穫した玄そばを温湿度管理された環境で保管し、甘皮やそば殻ごと石臼で挽く「挽きぐるみ」のそば粉が使用されています。そば本来の香りと甘みが生きていて、風味豊かです。


今庄地域で食べられる越前おろしそばは、「今庄おろしそば」という名前が付いているお店が多いです。今庄のそばは、寒暖の差が大きい環境と雪解けのおいしい水で育ち、そばの実の風味をそこなわず石臼で丹念に挽き、手打ちされた太めのそばが魅力です。

▶︎「茶飯」

「茶飯(ちゃめし)」は、奈良の東大寺や興福寺ではじまった「奈良茶飯」を起源とし、宿場町だった今庄に旅人によって伝えられたといわれる伝承料理です。もともとは、茶を煎じた汁で炊く茶粥から生まれ、仏事を中心に今庄の味として受け継がれてきました。現在では、行事や集まりの際にも親しまれています。豆入り番茶で炊き上げる茶飯は、香ばしさとやさしい味わいが特徴。番茶と大豆を合わせることで栄養価も高く、冬にたんぱく質を補う、先人の知恵が詰まった一品です。今庄の人々にとって“ふるさとの味”として親しまれています。

▶︎「すこ」

県内の里芋生産農家のなかには里芋畑の端に赤ずいき(里芋の一種である八ツ頭)を一列作る習慣があり、赤ずいきの主に茎の部分を酢漬けにして「すこ」が作られています。鮮やかな赤色は昔から“古い血を流す”といわれて食べられたほか、干して長期の備蓄に耐える保存食とされてきました。食感はシャキシャキとしており、甘酸っぱさが食欲を増進させます!

地のものを使用した手づくりの伝承料理は、一つ一つ手が込んでいて美味しくて健康的!掘りごたつに座って、あたたかみに包まれながら味わうことができます。また、予約なしでも通常メニューの今庄おろしそばや天ぷら、手づくり料理は食事をすることができますよ。

【 土の駅 今庄 】
住所|福井県南越前町湯尾96-19
TEL|0778-45-1272
★伝承料理の御膳は完全予約制です(料理の内容は季節や仕入れ状況によって変更となります、価格も料理によって異なる場合があるのでご確認ください)

詳しくは土の駅 今庄 公式フェイスブックまで

【地産料理】白山さんち(越前市)

日本初の「オーガニック都市宣言」を行っている越前市では、有機農業の生産現場、加工する場、流通現場、食品の消費、廃棄まで市全体でオーガニックに取り組み、市内で完結させ、循環させることを目指しています。⁡越前市白山(しらやま)地区にある古民家レストラン「白山さんち」は、地元産の新鮮食材をたっぷり使用し、すべて厨房で手づくりした料理が提供されています。


前日までの予約でいただける「ほっこりランチ(1,600円)」は、越前焼の器にハンバーグ・シイラの揚げ物・野菜の天ぷらなど15品が、ずらりと彩りよく盛り付けられています。(内容はその日によって変わります)

▶︎「ごまどうふ」

⁡この日のランチには、手づくりの福井の郷土の味「ごまどうふ」もありました。

「ごまどうふ」は約780年前、道元禅師により創建された曹洞宗大本山永平寺の精進料理のなかでも、年中行事などの特別な日に用意され、雲水たちの貴重なたんぱく源として食べられてきました。材料はたっぷりのごまと水、そして葛でシンプルに作られています。厳しい禅修行を支える風味豊かな味わいです。

▶︎「地元農産物の数々」

ランチに使用されている、じゃがいも・玉ねぎ・ゴーヤ・きゅうり・にんじん・味噌・コシヒカリはすべて白山産!

自然豊かな福井県では、県内各地でさまざまな農産物が栽培されているので、地元産や福井県産食材を使用したこだわりの料理を提供しているお店が多いです。

室内にはあえてBGMはなく、 自然の声に耳を傾けながら五感でランチを満喫できます。ぜひ、地域の魅力たっぷり&愛情いっぱいの料理を食べに訪れてみてくださいね。


【 白山さんち 】
住所|福井県越前市上杉本町11-7
TEL|0778-67-7256(運営事務所「水の里しらやま」につながります)

★営業は完全予約制です(ほっこりランチの内容は季節や仕入れ状況によって変更となります)
詳しくは白山さんち 公式サイトまで

食を通して“福井の原風景”に出会う旅へ

他にも、「里芋の煮っ転がし」「たくあんの煮たの」「はまなみそ」など福井県嶺北地域には様々な郷土料理があります。旅先で多種多様な福井の味を堪能していただけると嬉しいです!


また、福井の郷土料理は特別なごちそうではなく、日々の暮らしの延長にある大切な文化です。この味が受け継がれて、たくさんの方にたのしんでいただけますように。私自身も、これからも伝えていきたいと思います。

大森 望央 -Mio Omori-

【福井県の観光ガイドレポーター】
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大森 望央  -Mio Omori-

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