福井県護国神社の『月のお守り』とは?満月と新月の日に授かれる神秘的なお守り
福井市にある福井県護国神社には、月の満ち欠けに合わせて授与される「月のお守り」があります。
満月の日に授かる「望月のお守り」、新月の日に授かる「朔月のお守り」、どちらの日でも授かれる月のお守りの3種類。
月のリズムに寄り添うひとときとともに、その魅力をご紹介します。

nm(なむ)
福井生まれ福井在住のnm(なむ)です。カフェ・美術館・風景を中心に、福井の豊かな文化や自然、人々の魅力を発信しています。記事を通して、福井の楽しさを皆様にお届けできれば嬉しいです。
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福井県護国神社とはどんな神社?

福井県護国神社は、幕末に活躍した福井藩士・橋本左内をはじめ、福井にゆかりのある御英霊をお祀りしている神社です。
約三万柱の英霊が祀られており、その想いは今も大切に受け継がれています。

福井市の街中にありながら、大鳥居をくぐり参道を進むと、自然に囲まれた穏やかな境内が広がります。

境内に点在する見どころ
参道を進むと左手に見えてくるのが手水舎。
水面に広がる波紋と、光を受けてきらめく色とりどりのビー玉が印象的です。

さらに、「運上玉(あがりだま)投げ神事」と呼ばれる場所もあります。
石の穴に玉を投げ入れて運を占うもので、参拝の合間に楽しめる体験のひとつです。

橋本左内にまつわる石碑や資料も点在しています。橋本左内の学識と志の高さから、学業成就や合格祈願の神様としても親しまれており、受験シーズンには多くの参拝者が訪れます。

「急流中底之柱(きゅうりゅうちゅうていのはしら)」という言葉も有名で、「急流の中に立つ柱のように、どのような状況でも揺らがない心」を意味しています。
「急流中底之柱」
月のお守りとは?(拝受方法と初穂料)

授与所へ向かう途中にあるのが、「水玉回廊」です。
澄んだ青い短冊が風に揺れ、カラカラと響く音が心地よく、授与所へ向かう時間そのものが特別なひとときに感じられます。


月のお守り、朔月のお守り、望月のお守りの初穂料は、いずれも一体1,000円です。
望月のお守りは満月の日、朔月のお守りは新月の日に授与されています。
「月のお守り」は、どちらの日でも拝受できます。
授与所で希望のお守りを伝え、初穂料を納めると、神職の方が神楽鈴(かぐらすず)を振ってくださいました。

神社の方によると、満月と新月の10〜11時、13〜14時頃は比較的混み合う時間帯とのこと。
一方で、お守りがなくなることはほとんどないため、落ち着いた時間帯を選んで参拝するのもおすすめです。

満月と新月の日程は、公式ホームページに掲載されています。
日程が合わない場合は、郵送での拝受も可能です。
それぞれ満月・新月の日に祈りが込められたうえで発送されるため、遠方の方でも安心して授かることができます。
月のお守りに込められた意味
月のお守りは、満月と新月で意味が異なります。
新月は「浄化」。
余分なものを手放し、心を整えるタイミング。
満月は「満ちる力」。
エネルギーを受け取り、前へ進む力を与えてくれます。

満ち欠けを繰り返す月は、再生や若返りの象徴ともいわれています。
月のお守りには、日々を整え、活力を授かる願いが込められています。
月の表現が施された繊細なデザインも印象的で、実際に手に取るとその美しさをより実感できます。

福井県護国神社では、十五夜にあわせて朗読や音楽を楽しむ行事「月読(つきよみ)」が行われています。
月を眺め、言葉や音楽に耳を傾ける時間を大切にしてきたことが、現在の「月のお守り」にもつながっているそうです。
左から「望月のお守り」「月のお守り」「朔月のお守り」
越前和紙に宿るこだわり
月のお守りの中に納められている内符には、福井の伝統工芸である越前和紙が使用されています。
神社のお守りには、人間国宝・岩野市兵衛氏による手漉き和紙が用いられているそうです。

実際に手に取ると、しっかりとした厚みを感じました。
「神様とのご縁が途切れないように」という想いが込められていると聞き、その質感にも意味があることを実感しました。

福井県護国神社へのアクセスと周辺スポット
福井県護国神社は、JR福井駅から車で約7分。
公共交通では、すまいるバス北ルート「護国神社前」下車すぐとアクセスも良好です。

周辺には福井県立歴史博物館や福井県立美術館もあり、参拝とあわせて立ち寄るのもおすすめです。
月のお守りとともに楽しみたい神社の魅力
福井県護国神社では、御朱印やさまざまな授与品を受けることができます。
橋本左内の言葉にちなむ「大丈夫(ますらを)守」や「大丈夫米」も用意されています。

月のお守りとあわせて拝受したいのが、月の御朱印です。
福井県護国神社には、雪の日や雨の日など、天候にあわせて頒布される御朱印もあります。

また、福井県護国神社の駐車場付近の孔雀舎では、つがいの孔雀の姿を見ることができます。
参拝の前後に、思いがけず目を引く風景のひとつです。


境内には桜の木もあり、春にはやわらかな景色が広がります。
桜はご英霊を象徴する花として大切にされています。



太陽のリズムで過ごす日常の中で、ふと月の流れを意識してみる。
そんな時間が、自分を整えるきっかけになるのかもしれません。
福井を訪れた際には、静かな空間の中で、そのようなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。











