福井駅の駅そば「今庄そば」を地元民が解説しよう
どこからともなく漂ってくるお出汁の香り。旅人も地元民も吸い寄せられる「今庄そば」は、福井の旅でぜひ味わってほしい一杯。早い・うまい・安いだけじゃない、鉄道にまつわる歴史も隠れた駅そばの魅力を、地元民の推しメニューとともにご紹介します。

ちりり
ディープな福井を愛する独身アラサー。
趣味・特技:ひとり食べ歩き飲み歩き
主な生息地:片町のスナック
あっと驚く福井の新発見を、一緒に楽しみましょう!

この駅そばを通り過ぎることはできない
電車旅の醍醐味、それは駅そば。
全国津々浦々、さまざまな個性あふれる駅そばがあるけれど、ここ、そば王国・福井の駅そばを抜きにして、駅そばは語れない!
というわけで、地元民の私が福井の駅そば「今庄そば」について解説しましょう。
お出汁の香りは腹ペコホイホイ
福井駅の改札を出ると見えてくるのが、ここ「今庄そば」。
う〜ん、いつ通っても外まで漂ってくる、美味しそうなお出汁の香りがたまらない!!
これはまさに、駅に仕掛けられた腹ペコホイホイ!
というわけで、ここは大人しく駅そばのトラップにはまることにして、のれんをくぐりましょう。

手が塞がってても無問題
カウンターでおそばを注文。
現金のほか交通系ICでも払えて、荷物で手が塞がっている旅行者に優しい配慮が身に沁みます。
みなさんご存知、福井といえばおろしそば……ですが、面白いことに、ここ今庄そばにはおろしそばがないのです!
しかし、安心してください。駅そばの三大要件「早い・うまい・安い」を満たしたメニューがずらりと並び、腹ペコのあなたを惑わせます。


鉄道のそばにあったそば
実は「今庄そば」、鉄道とかかわりの深い歴史があるのです。
かつて日本一長いトンネルだった北陸トンネルをご存知の方は多いと思いますが、まだこのトンネルがなかった時代、今庄駅では、険しい峠を越えるために補助の蒸気機関車をつなぐなどの作業が行われていました。
そんな待ち時間に、鉄道職員や乗客がホームですすっていたのが、何を隠そう、今庄そばなのです!
今庄は、400年もの歴史を持つと言われるそばの産地。そんな土地でそばをすすりながら出発を待っていたなんて、鉄道ロマンを感じます。
話はそれるけど、かつて蒸気機関車が走っていた「山中トンネル」はこちら。今庄に行けば今も見られます。

地元民の勝手に推しメニュー3選
ここからは、私の三大おすすめメニューを紹介しましょう。
1. きつね玉子そば
甘〜いお出汁が柔らかいおあげにじゅわっと沁みていて、とにかく美味しい。
つやりと光る玉子、じゅわっとおあげ、おそばの最強マリアージュで幸せのつゆに沈んでいこう。

2. 梅とろろそば
とろろこんぶがお出汁にとろけてお口もとろける。とろけたとろろがお蕎麦に絡んで、なんとも言えない味わい。
梅がいい味出してるぅ。

3. いちほまれの卵かけご飯
知る人ぞ知るメニュー。
福井県のうんまいブランド米「いちほまれ」の卵かけご飯がここで味わえるなんて。
ごはんの後にちょっと蕎麦のつゆを流し込めば速攻幸せの極み。

時間がない? いいえ、あります。
時間がないから食べられないって?
いやいや、これがもんのすごい速さで出てくるから、もう思わず笑っちゃうぐらいですよ。駅そばとしてのプライドを感じます。
私なら、電車まで10分あったら絶対入りますね(はい、責任は負いかねます)。

一杯すすれば準レギュラー福井県民
鉄道の歴史とともにある今庄そば。鉄オタのあなたも、そうじゃないあなたも、ぜひ一度味わってみて!
「あのそばが恋しいなぁ~」となったら、あなたはもう立派な準レギュラー福井県民です。
〈参考リンク〉日本遺産公式サイト














