ふく旅

福井県若狭で生まれる「組子細工」のアクセサリー

福井県の最西端にある高浜町で伝統工芸「組子細工(くみこざいく)」の技術を使い美しいアクセサリーを作っている「Domoto Kougei(どもとこうげい)」をご紹介します。

福井県若狭で生まれる「組子細工」のアクセサリー

maruekaho

福井県若狭地方出身のmaruekahoです。
若かりし頃はネオン街に憧れて東京に浮気もしましたが、やっぱり若狭が大好き!という事に気づき帰郷しました。日々カメラの目を通して若狭の風景やお祭りを写し撮っています。

5658 view
maruekaho

組子細工とは

皆さんは日本に古くから伝わる伝統工芸「組子細工(くみこざいく)」をご存じでしょうか。

釘を一切使わずに木を幾何学模様に組み付ける木工技術で、建物や障子や欄間などの建具の装飾に使われています。

組子細工の歴史は古く、約1400年前の仏教伝来の際に寺院建築の技術の一つとして伝わり、現存する最古の木造建築とされる法隆寺の金堂や五重塔、中門などにも見ることができます。

とても繊細な加工による組子細工は職人の情熱と想いにより現在まで受け継がれています。

組子細工の現状

組子細工の現状は、ライフスタイルの変化による需要の減少や、職人の高齢化などにより廃業する工場が増えています。

日本が誇る繊細な伝統工芸の組子細工が途絶えてしまう危機感の中で、伝統を守りながらも、現在のライフスタイルに合わせた組子細工や新たな商品開発をして高度な技術が消えてしまわないように頑張っています。

今回、紹介する「Domoto Kougei」の土本さんも、組子細工の技術を未来に残すために、伝統を守りながらも新たな組子細工の魅力を発信している一人です。

「Domoto Kougei」

「Domoto Kougei(どもとこうげい)」は、福井県の最西端にある高浜町上瀬にある建具と伝統工芸の組子細工の工房「土本工芸(どもとこうげい)」が長年培ってきた組子細工の技術を広く知ってもらうために、代表の土本聡美さんとご主人の恭義さんが二人三脚で立ち上げた事業で、アクセサリーや雑貨の制作、ワークショップなどを開き、組子細工の魅力を世界に広める活動をしています。

今回は、JR小浜線の青郷駅の近くにある工房へお伺いしてお話をお聞きしました。

Domoto Kougeiの始まりは、素敵な出会いから。

「Domoto Kougei」は、土本夫婦が、株式会社和える(aeru)代表の矢島里佳さんと出会ったことから始まりました。

この出会いで土本工芸の技術に目を向けた矢島さんが、思い描くイメージをカタチにするために新商品の制作を依頼しました。

恭義さんが、矢島さんの期待に応えて完成したのが"0歳からの伝統ブランドaeru”の「福井県から 組子細工のオーナメント」です。

このような活動を通じて、組子細工の匠の技術を次世代につなぐために、伝統を守りながらも新たな挑戦をする「Domoto Kougei」を夫婦二人三脚で立ち上げました。


オリジナルブランド「くみことは」

組子細工の繊細な匠の技術や美しい文様の魅力を身近に感じてほしいと、組子とステンドグラスを組み合わせたアクセサリーや雑貨を商品化したオリジナルブランド「くみことは」を作っています。

制作の様子

アクセサリーに使う組子細工の加工の様子を見せていただいたのですが、お手製の治具を使い真剣な表情で、とても繊細な加工をしていく土本さんが、時折に見せる優しい眼差しがとても印象的でした。

組子細工に込められた想い

組子の美しくデザインされた模様(文)には、魔除けや祈願などの願掛けや縁起を祝う意味などが込められています。

「Domoto Kougei」で作られているサンキャッチャーには、麻の葉亀甲という文様が使われているのですが、麻の葉文と亀甲文の二つが合わさった文様で、麻の葉文は、麻の成長の早さや、すくすく伸びる丈夫な性質に重ね、子供の健やかな成長を願ったものです。亀甲文は亀の甲羅を意味する六角形をしていて、長寿などの縁起を担いでいます。

とても素敵な屏風も見せていただきました。

恭義さんが作られた素敵な屏風も見せていただきました。

麻の葉亀甲などの文様に、散りばめられたステンドグラスが光を浴びてキラキラと輝き、何ともモダンで可愛い屏風です。

土本さんもステンドグラスの加工を手伝った力作です。

洋室のインテリアとしても、とても素敵で毎日が楽しく過ごせそうです。「Domoto Kougei」では、このような屏風や建具などの制作もしています。

「くみことは」取り扱いShop

嶺南では、高浜町の「青葉山ハーバルビレッジ」や、おおい町の「暮らしの複合施設hibi」などで販売しています。

「青葉山ハーバルビレッジ」

青葉山の麓に作られた自然豊かな場所に、SHOPや山野草やハーブを使ったカラダ想いのメニューが楽しめるカフェ、青葉山周辺を案内する「ビジターセンター」やキャンプ場などからなる施設です。

カフェの薬膳カレーや薬膳茶もオススメです。

暮らしの複合施設「hibi」

築230年の古民家を移築した暮らしの複合施設「hibi」では、生活雑貨やハンドメイド作品の販売や地元食材を使ったパイやコーヒーの販売、レストランでは地元食材を使った創作料理がランチでいただけます。

2階では、女性限定のよもぎ蒸しサロンやワークショップなどができるスタジオがあり、色々なワークショップやイベントも開かれますので情報は「hibi」のインスタグラムをご覧ください。

工房見学について

「Domoto kougei」では、工房の見学も対応していますが、所要の為に不在になることもありますので事前に電話(090-7301-8854)や公式HPのお問い合わせからご連絡をお願いいたします。

イベント出店やワークショップの情報は

「Domoto kougei」では、少しでも組子を身近に感じていただけるようにイベントなどの出店やワークショップを開き、組子細工の普及にも努めています。

イベントへの出店やワークショップ開催の情報は、インスタグラムをご覧ください。

すべては組子細工を未来へ残す。

日本の伝統工芸がどんどん衰退していく中で、先人が長い年月をかけて作り上げてきた組子細工の技術を途絶えさせてはならないと、土本さん自らが組子細工の繊細な技と文様を継ぎつつ、新たな挑戦の中で現在のライフスタイルに合わせたアクセサリーや雑貨の制作、様々な伝統工芸とのコラボなどによる新たな商品開発、ワークショップを通じて組子細工を作って、楽しんで、知ってもらう活動などを行っています。

大変なこともありますが、作品が完成した時の喜びや、お客様からの感謝の気持ちを糧に組子細工を未来へ残すために今日も頑張っています。

maruekaho

福井県若狭地方出身のmaruekahoです。
若かりし頃はネオン街に憧れて東京に浮気もしましたが、やっぱり若狭が大好き!という事に気づき帰郷しました。日々カメラの目を通して若狭の風景やお祭りを写し撮っています。

maruekaho

このライターの人気記事

福井県若狭の「お土産」本当に売れているのはコレだ!(後編)
福井県若狭の「お土産」本当に売れているのはコレだ!(後編)
detail_187.html
福井県の人気観光地「三方五湖」を楽しむ旅!
福井県の人気観光地「三方五湖」を楽しむ旅!
detail_308.html
福井県若狭の「お土産」本当に売れているのはコレだ!(前編)
福井県若狭の「お土産」本当に売れているのはコレだ!(前編)
detail_161.html
若狭おばまの珍味「小鯛のささ漬」の美味しさを世界に伝えたい!
若狭おばまの珍味「小鯛のささ漬」の美味しさを世界に伝えたい!
detail_414.html

関連記事

いま読まれている記事

県民オススメ!「これ買っておけば間違いなし」福井土産7選(グルメ編)
体験や宿だけでなくお土産も旅の醍醐味のひとつですよね。福井には羽二重餅やおろしそば、越前ガニなどの買いたくなっちゃうお土産がたくさんありますが、今回は福井県民が自信をもってオススメする、お菓子・スイーツや伝統の薬味などの福井らしさあふれる食のお土産を7つご紹介します。
自分で召し上がるもよし、お友達に渡してシェアするもよし。見つけたらぜひ手に取ってみてください。
県民オススメ!「これ買っておけば間違いなし」福井土産7選(グルメ編)
detail_65.html
福井銘菓「羽二重餅」5種食べ比べ!福井駅でお土産に買える定番の「白」を徹底検証
福井が誇る銘菓「羽二重餅」を、ふく旅ライターと一挙5種食べ比べ! 明治38年発売の「松岡軒」から、藩主御用達の歴史を持つ「錦梅堂」、さらに二枚重ねや極厚タイプまで、福井駅でお土産に買える個性豊かな名店を揃えました。
「絹のような口溶け」と一口に言っても、伸びや甘さは千差万別。 実際に食べて分かった各社の魅力をリアルな声と共にお届けします!
福井銘菓「羽二重餅」5種食べ比べ!福井駅でお土産に買える定番の「白」を徹底検証
detail_847.html
福井県民おすすめ!「福井県のいちおし越前そばの店」17選
※2024年10月2日~11月2日に福井県民を対象に行ったWEBアンケートの結果です(ランキングではありません)。
福井県民おすすめ!「福井県のいちおし越前そばの店」17選
detail_601.html

同じテーマの記事

芦原温泉駅&あわら湯のまち駅から徒歩10分圏内!美味しいお店4選
2024年、北陸新幹線の延伸でぐっと身近になったあわら温泉。芦原温泉駅に降り立てば、旅はもう始まっています。駅周辺には、移動の合間に立ち寄りたくなる話題のお店が点在。見た目も華やかなフルーツサンドや大福のお店、旅気分を盛り上げてくれるひんやり甘いソフトクリームなど、到着してすぐ楽しめる味に出会えます。そして温泉街へ向かえば、福井の地酒がそろう酒屋さんや、旅の思い出に持ち帰りたくなるお土産屋さんも。今回は、駅周辺で2軒、温泉街で2軒。泊まる前にも後にも寄りたい、とっておきの4軒をご紹介します。新幹線での旅だからこそ楽しみたい、“寄り道上手”なあわら時間をどうぞ。
芦原温泉駅&あわら湯のまち駅から徒歩10分圏内!美味しいお店4選
detail_848.html
スマホで撮れる、鏡のような星空。福井・九頭竜湖で体験する「星空リフレクション」と夜の絶景ツアー
日中は勝山エリアで恐竜博物館を満喫し、夜は静寂な湖上で満天の星に包まれる——。そんな福井の新しい旅行スタイルが今、注目を集めています。舞台となるのは、福井県大野市にある九頭竜湖。風がピタリと止む夜にだけ現れる「星空リフレクション」は、スマートフォンでも無加工で美しく撮影できるほどの圧倒的な絶景です。県外からのリピーターも続出しているこの夜のアクティビティについて、「九頭竜レイクサイドモビレージ」の三嶋さんにたっぷりとお話を伺いました。
スマホで撮れる、鏡のような星空。福井・九頭竜湖で体験する「星空リフレクション」と夜の絶景ツアー
detail_962.html
福井駅の駅そば「今庄そば」を地元民が解説しよう
どこからともなく漂ってくるお出汁の香り。旅人も地元民も吸い寄せられる「今庄そば」は、福井の旅でぜひ味わってほしい一杯。早い・うまい・安いだけじゃない、鉄道にまつわる歴史も隠れた駅そばの魅力を、地元民の推しメニューとともにご紹介します。
福井駅の駅そば「今庄そば」を地元民が解説しよう
detail_973.html