ホルモン店「白樺」の魅力とは!?地元民に愛され県外ファンも訪れる伝説の店
地元民に長年愛され続けるホルモン焼肉の名店「白樺」。豪快な肉、煙立ちこめる店構え、止まらない瓶ビール、唯一無二のローカル焼肉パラダイスをレポートする。

ちりり
ディープな福井を愛する独身アラサー。
趣味・特技:ひとり食べ歩き飲み歩き
主な生息地:片町のスナック
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シンプルだけど奥深い「焼肉」
焼肉。それは一見シンプルなわりに奥深い。
人それぞれに好みがあり、行きつけがあり、こだわりがある。
昨今、さまざまな焼肉店がしのぎを削る中で、福井・鯖江に“伝説”と語り継がれる焼肉店がある。
「白樺」というジャンル
その名も「ホルモン焼肉白樺」。知る人ぞ知る名店である。
地元に根強いファンを持つだけでなく、観光客や県外からわざわざ訪れる人も少なくない。
鯖江在住のおじいさんに「白樺っていつからあるんですかね?」と聞いてみたら、「うちのじいさんの時代からあるよ!」と言われた。
一体どれほど前なのか全くわからないが、相当歴史があることは間違いなさそうだ。
白樺は他の焼肉店とは一線を画している。
白樺に行く時は「焼肉行こう」ではなく、「白樺に行こう」なのだ。
店舗はこぢんまりとしており、建物も年季が入っていて、お世辞にも「綺麗」とは言えない。
むしろ、決してきれいな服を着ていかないことを推奨するし、「今日は白樺に行く」という自覚を持っていくべき場所だ。
今回はなぜかホルモン焼肉の名店である白樺に、ホルモン嫌いの友人と行くことになったので、それをレポートしたい。
着いた途端そこは別世界
白樺に到着し、車のドアを開けると…いやドアを開ける前に、食欲を刺激するワイルドなにおいが我々を包み込んだ。
窓も玄関もオープンで、のれんの奥から白い煙がモワモワとただよっている。
この時点でもう胸の高鳴りが止まらない。
のれんをくぐると、そこはもう白樺という別世界。
華麗にテーブル席を抜けて座敷席に上がると、ぶっきらぼうな炭火と鉄板がわたしたちを迎え入れる。
デカ盛りホルモンで乾杯
まずは乾杯!といきたいところだが、ビールは自分で冷蔵庫に取りに行くスタイル。
冷蔵庫の上にある栓抜きでシュポンッ!と栓を開けたら、急いで席に戻って乾杯だ。
お肉はどーんとボールに入って登場する。
何種類かが豪快に盛り合わされていて、もはやどれがホルモンでどれがホルモンじゃないのか私にはわからない(店員さんはちゃんと説明してくれる)。
細かいことは置いといて、どれも鮮やかで美味しそうだ。ここからは一気に焼いていこう。
ホルモンが苦手な知人もどれが何だかわからないので、とりあえず目の前のお肉を口に運んでいく。
これがなんと、美味しい!とモリモリ食べているではないか。
私もビールで喉を潤しながら、大ぶりのお肉を頬張る。
大ぶりのお肉は口の中でブリッブリに踊り、私の食欲と空腹はどんどん満たされてゆく。
心ときめくセルフ冷蔵庫
ビールも進みに進み、テーブルと冷蔵庫の往復も忙しい。
ちなみにセルフ飲み物の冷蔵庫には、(失礼ながら)あんまり見たことがない市販の飲み物が並んでいて興味深い。
そしてなんと、みんな大好き福井名物「さわやか」も置いてあるではないか!
しかもビンタイプ!これは飲まない手はない。
ドライバーにも嬉しいサービス精神だ。
お口いっぱい幸せいっぱい
なぜ白樺はこれほどまでに永きにわたり地元民に愛されるのか。
もちろんお肉の美味しさは言うまでもないが、他では再現できない空間、独特なスタイル、そして店員さんの笑顔と温かさがその理由だろう。
こういうお店は一見ハードルが高く思うかもしれないが、店員さんは拍子抜けするほど明るくフレンドリーで、誰もが自然と笑顔になってしまう。
またここに来たいと思わせてくれる、ここだけの空気感があるのだ。
あなたも、今日こそ!という日にはぜひ、足を運んでみてほしい。
香ばしい煙と豪快なお肉、そして笑顔に満ちた空間が、あなたを温かく迎えてくれる。