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ファミレス「まえだ屋」は、大人のテンション爆上がり必至な唯一無二の店【芦原温泉駅徒歩0分】

また芦原温泉の宝を見つけてしまった。

ファミレス「まえだ屋」は、大人のテンション爆上がり必至な唯一無二の店【芦原温泉駅徒歩0分】

ちりり

ディープな福井を愛する独身アラサー。
趣味・特技:ひとり食べ歩き飲み歩き
主な生息地:片町のスナック
あっと驚く福井の新発見を、一緒に楽しみましょう!

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ちりり

「芦原温泉駅」の灯台下暗し

灯台下暗しとはよく言ったものだ。


JR芦原温泉駅は2024年に悲願の北陸新幹線を迎え、新しいお店ができたり、ちょっとずつ街も変わりつつある気がする。

少なくとも私が小さい頃慣れ親しんだお店の、半分くらいは無くなってしまっている気がする。


そんな中で、ずっと昔から駅の真ん前にありつつも、今の今まで気づいてなかった地域の宝のようなお店を今回発見してしまった。

ドアの向こうは別世界

そのお店はどこよりも目立ついで立ちでありながら、地元民の私にとっては風景に馴染みすぎて気づかなかったというか、一度も入ったことがなかった。


お店はJR芦原温泉駅の階段を降りて徒歩10秒ほどの距離にある。

ドキドキしながらお店のドアに近づくと、お店の中から見えていたのか、女将さんがドアを開けて出迎えてくれた。


ここは「ファミリーレストラン まえだ屋」だ。

お店のショーウィンドウ(?)にはキラッキラの食品サンプルが所狭しと並び、手書きの豪快な筆文字メニューがお店の軒先を賑やかに盛り上げている。


扉をくぐると中は古き良き昭和のレストランというか食堂といった感じで、地元にいながら私の旅心はめちゃくちゃトキめいてしまった。

昭和へ瞬間タイムスリップ

といっても、筆者は平成生まれでリアル昭和を目にしたことはないのだが、もう一瞬で「古き良き昭和」へタイムスリップしてしまうのだ。


壁に貼られた色褪せたポスター、オレンジ色の電球カバー、インクが滲んだメニュー…

令和の時代にはなかなかお目にかかることのないしつらえに、ときめきが止まらない。


福井名物から定番おつまみまでメニューが豊富すぎて選べないので、とりあえず生ビールで乾杯する。

心躍る食堂の福井名物、ビールのおとも

乾杯したあとは、どれにしようかウキウキしながらメニューを眺める。


思えば「ファミリーレストラン」とはいつどこで生まれたものなのだろうか?


聞けば大正時代創業というから、ここは日本最古レベルの「ファミレス」な気がするが、「ファミレス」は今や現代の我々が想像するファミレスになってしまっていて、ここは大人が歓喜する正統派の「ファミリーレストラン」と略さずに呼ぶのがふさわしい気がする。


さて、そんなことをウダウダと考えながらオーダーしたのは「串カツ」「あぶり鯖のへしこ(福井名物)」「牛すじ煮込み」という酒飲みコンボ。

いやあ〜、テンション上がる!最高!ビールが進みまくる!


福井名物ソースカツ丼はもちろん、地酒メニューもあるので、福井をあとにする前に最後に「福井の思い出」を「福井の味」でバシッと決めたい人にもってこいのファミリーレストランだ。

最後の最後まで福井を満喫

このお店のすごいところは、昔ながらのファミリーレストランでありながら22時まで開いているという点だ。


JR芦原温泉駅前はあんまり遅くまで飲める・食べれるところがないと言われているが、こんな駅のド真ん前に22時までまったり飲めるお店が存在するとは。

電車が発車する10分前を切っても余裕で間に合いそうな立地だ(※自己責任でお願いします)。


ついつい、ギリギリまで「もう一品」「もう一杯」を頼んでしまう、帰るのが名残惜しい、そんな優しくてあったかい場所が芦原温泉駅前に残っているなんて、それを地元民なのに今まで知らなかったなんて、意外と知らないことがこの世の中にはたくさんあるんだなぁ。

大切にしたい地域の宝

新幹線が来て、芦原温泉駅は立派になって、新しいお店ができて、そんななかでもずっと何十年も変わらず迎えてくれる店がある。

バキッと新しくてかっこいい街より、そんな混沌とした新旧入り交じる街が、私は大好きだ。


日常生活の延長を垣間見るような、ちょっと変わった旅が好きなあなたにおすすめしたい、大切な地域の宝物「ファミリーレストラン まえだ屋」。

ここで福井のローカルな味をじゅわっと噛み締めてほしい。

ちりり

ディープな福井を愛する独身アラサー。
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