若狭の夏を感じる「くずまんじゅう」4選!
ぷるぷるのくずにこしあんを包んだ絶品「くずまんじゅう」。
若狭の夏を告げるお菓子のお店を4店舗ご紹介します。

嶽琴野
2024年2月、高浜町地域おこし協力隊を卒業。高浜町を拠点にフォトライターとして活動してきた経験と元新聞記者のスキルを最大限に活かして、福井の魅力をお届けします。
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「くずまんじゅう」とは
若狭の初夏には外せないお菓子「くずまんじゅう」。
「葛」は昔から胃腸に効く漢方薬と言われていて、夏場の暑さで弱った体には最適な食品とされてきました。
原料となるくず粉
江戸時代に活躍した儒者の頼山陽氏が「吉野のくずに引けを取らない品質」と絶賛した上中町の熊川くずでこしあんを包んだものが愛されてきたと言われています。(参照:小浜市HP)
透明感が視覚的にも清涼感を感じることができ、プルプルとしたのどごしとほのかな甘さを楽しむものとして長年愛されています。
熊川でくずがとれたことで今の時代にも残る「くずまんじゅう」。
今回は4店舗ご紹介します!
食事から甘味まで楽しめる「まる志ん」
まず1件目に紹介したいのが「まる志ん」です。

さきほど説明したくずの産地でもある熊川宿にあるお店です。
築170年以上の古民家を改装した店内で楽しむことができます。

では、まずはメインの葛まんじゅうです。
葛まんじゅう
特製のこしあんと極上の本葛を使って、昔ながらの製法で作っています。
冷たい井戸水で冷やしていて、この時期がきたら食べたい一品です。
毎日数量限定のため、売り切れのことも・・・。
販売期間は5月から10月となっていますので、ぜひ食べてみてください。
そして、オススメということでいただいたのが、葛もちパフェです。
葛もちパフェ
これは、人気商品でもある葛を練りこんだソフトクリームと、これまた人気商品の葛もちが一度に楽しめる一皿。
ソフトクリームは、舌触りがなめらかでおいしい・・・。
葛もちは、注文を受けてから葛粉から作るこだわり。そのため、あたたかい葛もちを楽しむことができます。
さらにこちらのお店では、葛を使った食事も楽しめます。
今回は、自分でわさびをすりおろして食べる「本わさび葛そば」と「本わさび葛うどん」をいただきました。
本わさび葛そば
本わさび葛うどん

ツンとした辛さと冷たい麺が最高。ちなみに、どちらにも麺に葛が練りこまれています。
今回はこの4品をいただきましたが、まだまだ葛を使った商品がたくさんあります。
ぜひ、産地である熊川で葛料理を味わってみてはいかがでしょうか。
【店舗情報】
若狭町熊川39-11-1
営業時間 10:30~16:30
定休日 水曜日
電話番号 0770-62-0221
HP 葛と鯖寿しの店まる志ん
水にこだわった名店「伊勢屋」
次に紹介するのが190年以上小浜で愛されている「伊勢屋」。

1830年に創業。2代目がくずまんじゅうを作り始め、約150年経った今も変わらず作り続けています。

夏の足音が聞こえる頃には、店頭にくずまんじゅうが並び、市内はもちろん、さまざまな場所からこの味を求めて多くの方が足を運んでいます。
店内にはいると、水の音が聞こえ、くずまんじゅうを見ると、本当に今年もこの季節が来た・・・と感じます。

ここのポイントはなんといっても水です。
平成の名水100選に選出された「雲城水」という水を使って作られています。
この水は、雲城公園内にあり、地下30mから海のすぐそばにも関わらず、淡水が湧き出ています。
お店があるエリアは、各戸に井戸があるというほど、地下水に恵まれていて、この雲城水は100年をかけて地上に湧き出る伝説の水ともいわれています。
そんな水を使ったくずまんじゅうは、若狭地方の夏の風物詩として、現在も親しまれています。
店内には、飲食スペースもあり、購入した商品をその場で食べることも可能です。

くずまんじゅうを語る上でやはりここは外せません。
販売期間は、4月中旬から9月末ごろまで。
当時から変わらず作り続けている味を味わってみてください。
【店舗情報】
小浜市一番町1-6
営業時間 8:30~17:30
定休日 水曜日
電話番号 0770-52-0766
HP 御菓子処 伊勢屋
地域を愛する「井上耕養庵」
3件目は、「御食国」と言われた小浜の地でこだわりのお菓子を販売している「井上耕養庵」です。

こちらのお店のこだわりは、「地元」をキーワードに、さまざまな商品を生み出しているということろです。

「解体新書」の著者として歴史的にも知られている杉田玄白。
実は、一時は小浜で過ごしていたという背景があると言われています。

そんなゆかりのある杉田玄白の名前を取り入れた「玄白饅頭」は、地元の高校の生徒らが学校で育てている「コウギク」という植物を使用。
白あんにコウギクを練りこんで仕上げたもので、小浜のお土産の一つをなっています。
そんなお店が販売している葛まんじゅうをご紹介します。

味は小豆と抹茶、ももの3種類があり、非常にいろどりもきれいです。
個人的には、ももが今まで食べたことがないので新鮮でした。
ちなみに、こちらの商品は1つずつケースに入れて販売していることと、日持ちが2日間持つということもあり、贈答品などにも重宝されているそうです。
販売期間は、GW明けから秋前ごろまでです。
そして、こちらのお店で葛を使ったお菓子がもう一つ。

その名も「葛ようかん」です。

もっちりぷるぷるとしているのに、口にいれるとするっと溶けていくような食感が非常にクセになる一品です。
葛まんじゅうとも、水ようかんとも違う新たなお菓子。
味は、小豆と白胡麻、黒胡麻の3種類です。
どれも食べましたが、素材の味をしっかりと感じることができました。
贈り物ももちろんですが、自分用に買うのもオススメです。
【店舗情報】
小浜市南川町9-17
営業時間 8:00~18:00
定休日 火曜日
電話番号 0770-52-0199
HP 井上耕養庵
青葉山の麓で生まれた「大次郎」
最後に紹介したいのが「大次郎」です。
のれんにも「若狭富士」こと、青葉山をかかげ、100年以上季節ごとのさまざまなお菓子を作り続けています。


店内に入ると、カウンターがあり、持ち帰りはもちろん、店内で食べることも可能です。

自家製餡がたっぷりと入った大次郎を代表する「六方焼」や柔らかく練り上げた餅に自家製のこし餡を包んだ「大次郎餅」、国産バターを使ったパイ生地に粒あんを包んで焼き上げた「パイまん」といった通年買うことができるお菓子のほか、季節商品がずらりと並んでいます。
そんな大次郎で紹介したいのが「抹茶葛」です。

今回は特別に製造工程を取材させていただきました。

まずは、葛を炊き、そこに愛知県産の「西尾抹茶」をいれます。
混ぜると、抹茶のいい香りとともに目にも鮮やかな緑色に変化します。
そして、大事な中の餡ですが、抹茶葛の場合は白餡を使用。

おちょこに注いだ葛の中にこの白餡を包み込みます。

形を整えて、約30分冷やすと完成です。
冷やす前の抹茶葛
こうやって工程を見てみると、本当にすべての作業が手作業で行われていて、丁寧に作られているんだなと改めて感じることができました。
ちなみに、抹茶葛は5月下旬から9月中旬、葛まんじゅうは6月下旬から9月上旬に販売しています。
【店舗情報】
高浜町青11-17
営業時間 7:30~18:00
定休日 火曜日午後・水曜日
電話番号 0770-72-0308
HP 御菓子処大次郎















