森林に囲まれたまち・池田町のラグジュアリー古民家で過ごす“日常という名の非日常”に癒される旅!

のじのじグルメ
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独特の癒しのまち「池田ワールド」へ

「あれ?池田町だけは泊ったことがないな」
と思ったのが、今回の旅のきっかけでした。
近場で泊まるのが好きな私。それは、移動時間が少ないぶん、宿やその周辺を存分に味わい尽くすという贅沢ができるから。
そんな理由で県内のあちこちを巡ってきましたが、池田町だけはいつも『日帰りの町』だったのです。
池田町は福井市や車で40分ほど山あいへ入った、人口2,700人ほどの小さな集落。
町の9割を森林が占め、集落には田んぼと家々が寄り添うように広がっています。
日帰りで訪れる分には十分な距離感だからこそ、いつも素通りしてしまっていたのかもしれません。

「せっかくだから、池田町のリアルを肌で感じられる場所に泊まろう!」
そう決めて私が選んだのが、一棟貸しの宿『悠久の宿 ふらふ』。
今回は、ここでの宿泊体験を通して出会った、池田町での「日常のような非日常の過ごし方」をご紹介します。それは、ただの観光では決して味わえない、普段の自分をリセットし、見つめなおすような時間でした。
【ふらふ体験その1】欅の大柱と、蔵のジャグジー風呂。新旧が心地よく混ざり合う空間

玄関に入ると板張りの土間が広がり、昔ながらの囲炉裏とモダンなアイランドキッチンが目を引く
「明治の歴史と令和の快適さが調和した空間!なんてモダンで落ち着く場所なんだ!」
『ふらふ』の扉を開けた瞬間、思わず息を呑みました。
目の前に現れたのは、欅(けやき)の巨大な大柱と、力強く横たわる松の梁(はり)。築120年超、かつて長百姓であった富田家の歴史が、そのまま空間の骨組みとして息づいています。この歴史的な躯体だけでも、この宿の価値の凄さを感じることができます。
しかし、この宿の凄さは歴史を守るだけでなく、驚くほど大胆なリノベーションが施されている点です。情緒あふれる囲炉裏の横には、スタイリッシュなダイニングキッチン。奥にある蔵の中には真っ白なジャグジー風呂が鎮座しています。
ひんやりとした古い土蔵の空気感と、最新のジャグジーの融合。お湯に浸かりながら窓の外の緑を眺めていると、時空が歪んだような不思議なリラックス感に包まれます。
間仕切りの壁がない開放的な居間で、ソファに深く腰掛けました。いつもなら無意識に触ってしまうスマホも、あえて机に放り出す。ぼーっと、窓の外ののどかな里山の風景を眺める。
「何もしない」ことがこんなにも贅沢なことなんだなと、心から感じた時間でした。
【ふらふ体験その2】「日常という非日常」を味わう、シンプルな食

かつて農業が生業だった住民に欠かせないパートナーであった農耕牛。その住まいである牛小屋をモダンに改装したバーベキュールームで食事をいただきます。こういう昔の生活の空気感を感じられるのも、古民家泊の魅力です。
夕食は、地元福井の食材が主役。 力強い旨みが広がる若狭牛(サシの甘さに感動)。ツヤツヤに輝く池田のコシヒカリ(池田は水がきれいだから米も旨い!)。そしてみずみずしい無農薬野菜(食べた瞬間新鮮なのがわかる)。
「素材一つ一つが圧倒的に美味い!!」
温泉旅館のような豪快なメニューではなく、レストランのような凝った料理でもない。シンプルだけど、これ以上ないほど贅沢な「食の豊かさ」を味わえます。
お腹も心も満たされた後で、オーナーの話を聞くことができました。 池田町出身で、もともと古民家泊が大好きだったというオーナー。町が活用先を探していたこの建物に一目惚れし、宿を開いたそうです。
「池田には、誰もが知るような大きな観光地はありません。でも、私たちの『田舎の日常』こそが、都会や外から来る方にとっては最高の『非日常』になると思うんです。外をふらっと散歩して、農作業中のおじちゃんと挨拶を交わす。そんな過ごし方をして、自分を見つめ直す機会にしてもらえたら嬉しいですね」
とても腑に落ちました。確かに、テーマパークみたいにワクワクする観光地は、それはそれで楽しい。でも帰ったときの疲労感も半端ないですよね。ここでは、普段の生活からは感じられない都会の人にとっての『非日常』を味わえる。 話を聞いた後、外に出ると、空には吸い込まれそうなほどの満天の星。車の音もなく、聞こえてくるのはカエルの合唱だけ。毎日の疲れがすーっと消えていく気がしました。

寝室もとても落ち着いた空間。静寂の中、いつもなら布団の中で眺めるスマホも一切見ることなく、落ち着いた寝室で深い眠りにつくことができました。
【ふらふ体験その3】澄んだ空気の中、気持ちよい目覚め
すっきりとした目覚めの朝。起きても周りが静かなので、時間が止まったように感じて不思議な気持ちに。せっかくなので朝ジャグジーで体ポカポカにさせてもらいました。

朝はスタッフの方はおらず、朝食には池田の有機栽培のお米や地元で採れた新鮮野菜などの食材セットが用意されています(朝食はオプション)。家族や友人と一緒に調理して、ゆっくりと流れる時間を感じながら食べる朝食は、普段の慌ただしい朝の時間とは雲泥の差!(笑)
その後は、ソファでまったりしたり軽く散歩したりと、チェックアウトまで贅沢時間を満喫。いつもの旅行とは違った、心を整える1泊になりました。
【悠久の宿 ふらふ 】
■住所 福井県今立郡池田町東俣14-16
【周辺スポット】癒しの場所。素敵な人との出会い。6つのスポットをご紹介

池田町には、都会で暮らす生活ではなかなか出会えない癒しの場所、そして町の人との素敵な出会いがあります。今回、ふらふ宿泊の前後に訪れた場所のなかで、ぜひお薦めしたい6つの周辺スポットを厳選して紹介します。
①龍双ヶ滝 全身でマイナスイオンを感じる、福井随一のパワースポット

車を走らせ、建設中の足羽川ダムの想像を超えるスケールに圧倒されながら山奥に進むと、現れたのは、日本の滝100選にも選ばれた福井随一のパワースポット「龍双ヶ滝」。細い階段を降りて、滝壺の目の前まで行くことができるのがこの滝の魅力。間近でみる落差60メートルの滝は圧巻の一言!ダイナミックな水しぶきとマイナスイオンを全身で浴び、日頃のモヤモヤが一気に吹き飛ぶような解放感を味わえます。
【龍双ヶ滝】
■住所 福井県池田町東青
※冬期(11月下旬~4月上旬頃)通行止め
②長尾と珈琲 蔵の中で自家焙煎コーヒーを飲みながら過ごす、幸せな時間

実は移住者が多い池田町。その先駆けとして30年以上前に大阪から移住し、米農家をしながら週末だけ自家焙煎コーヒーを提供しているのが、蔵カフェ 『長尾と珈琲』。
池田町の澄んだ水で作るこだわりの自家焙煎のコーヒーは、苦みも酸味もまろやかで舌に溶け込むような美味しさ!出来立てスフレチーズケーキは、食べた瞬間消える淡雪のようなふわふわ食感!飽きの来ない自然な甘みが絶妙うまうまで、毎週来て食べたくなります!(長尾さんの作るお米も感動するほど美味しいです)。
そして、お店の魅力は味だけではなく、やはり町の人とのコミュニケーション。カウンターに座ると、すぐに店主の長尾さんが「どこから来たの?」と話しかけてくれます。毎週のように通っているという隣の方が、すぐに気さくに話に入ってきて、気づけば何度も会った人かのように楽しく会話が進む。
「池田は移住者が多いからか、面白い人が多いのよ。」「食べるのが好きならあそこの食堂は絶対行かなあかん!」何気ない会話が特別に感じ、ずっとっ座っていたくなる。そんな穏やかなひと時を過ごす旅もいいですよね。
【長尾と珈琲】
■住所 福井県今立郡池田町板垣51−13−3
■営業時間 12:00~16:00
■営業日 土曜、日曜
③須波阿須疑(すわあずき)神社 歴史と巨樹に包まれる癒やしのパワースポット

【須波阿須疑神社】
■住所 福井県今立郡池田町稲荷13-1
④おもちの母屋 お餅屋さんが作る、町の旬が詰まった愛情ランチ

ランチは、お餅専門店『おもちの母屋』へ。早朝からついた出来立てのお餅と、池田の旬の野菜や山菜をたっぷり楽しめます。 注文した「今月のお昼膳」は、一言で表すなら「究極のごちそう家庭料理」。
池田町の餅米を使い、早朝から丁寧についたお餅で作るお雑煮は、とろけるような餅の柔らかさとお出汁の優しさが、五臓六腑に染み渡ります。ふきおこわは、お米の甘みともちもち感、そこに蕗(ふき)の滋味深い香りが合わさり、箸が止まりません。サクッと揚がった料亭のような天ぷらや小鉢も、すべて地元で採れた野菜ばかり。大地の恵みをそのままいただく、至福の時間でした。
お持ち帰りの餅も、その日作ったものだけ。普段スナック菓子ばかり食べている不摂生な私にとっては、最高のおやつになりました(笑)
【おもちの母屋】
■住所 福井県今立郡池田町稲荷37−1
■営業時間 11:00~15:30(ランチは11:00~14:00)
■定休日 月曜
⑤池田の森とcoffee Hitotoki 大自然と、愛すべき夫婦の笑顔に癒やされる。山の麓の焙煎小屋

もう一つ寄っていただきたいのが、自然に囲まれた池田町のさらに奥深く、山の麓にひっそりと佇む『池田の森とcoffee Hitotoki』。
コロナ禍をきっかけに移住したご夫婦が、なんと手作りしたという小さな焙煎小屋です。コーヒーは好みと相性があると思いますが、こちらの自家焙煎コーヒーは口当たり滑らか、優しい豆の味わいで、どんぴしゃ大好きなコーヒーです。

大自然に囲まれ、澄んだ空気の中で飲む一杯は、それだけで格別なのですが、ご夫婦との会話がとにかく最高!屈託のない笑顔と温かい人柄は、一瞬でファンになってしまいます。
「この田舎で店を開く不安? 全然なかったです!」と笑う二人。 かなりの経費をかけて井戸を掘ったものの、そもそも地下水が出るかもわからず、出たとしてもコーヒーに適した水質かもわからないまま、「とりあえずやってみよう!」と掘り進めたのだそう。 そんな、良い意味で「無謀」で、愛すべき天然なご夫婦の生き方に触れていると、日ごろの悩みがとても小さく思えてきて、気が楽になりました。
「またこのご夫婦に会いに池田町に来たい」と思わせてくれる、思い出深い場所になりました。
【池田の森とcoffee Hitotoki 】
■住所 福井県今立郡池田町菅生25
■営業時間 11:00~15:00(6~9月は16:00まで)
■営業日 火・土・日・祝
⑥フォーシーズンテラス 旅の途中の休憩に寄りたい、くつろぎの場所

2024年にできた新スポット「フォーシーズンテラス」は、地場の農産物や工芸品などのショッピングやグルメが揃っており、町の観光情報も集まる、旅の起点となる場所です。ここに来たら、裏手を流れる足羽川の河原へ降り、遊歩道をぜひ歩いてみてください。川のせせらぎの音に癒され、いつの間にか目を閉じて時を忘れてしまいます。浅瀬でゆっくりと水が流れる川は、夏には絶好の川遊びスポットになりますよ。
【フォーシーズンテラス】
■住所 福井県今立郡池田町志津原15−1
■営業時間 9:00~17:00
ランチ11:00~14:30(無くなり次第終了)
ドリンク9:00~16:30
■定休日 木曜(祝日の場合は営業)
池田ワールドを大満喫。日常に戻る活力をもらえる大人旅

池田町を巡る旅は、派手なエンターテインメントがあるわけではありません。 しかし、歴史を守りながら新しさを取り入れる『ふらふ』の空間、大地の生命力が詰まったシンプルな食、そして何より、この土地を愛し、自然体で生きる温かい人たちとの出会いにたっぷり癒されました。
旅に行く理由は人それぞれですが、日常のスピードに少し疲れたら、ぜひ池田町へ「減速」しに行ってみてください。

























































