スマホで撮れる、鏡のような星空。福井・九頭竜湖で体験する「星空リフレクション」と夜の絶景ツアー
日中は勝山エリアで恐竜博物館を満喫し、夜は静寂な湖上で満天の星に包まれる——。そんな福井の新しい旅行スタイルが今、注目を集めています。舞台となるのは、福井県大野市にある九頭竜湖。風がピタリと止む夜にだけ現れる「星空リフレクション」は、スマートフォンでも無加工で美しく撮影できるほどの圧倒的な絶景です。県外からのリピーターも続出しているこの夜のアクティビティについて、「九頭竜レイクサイドモビレージ」の三嶋さんにたっぷりとお話を伺いました。

HIR☺︎
福井生まれ福井育ち生粋の福井人。写真歴は20年以上。嶺北奥越を中心に福井県内の風光明媚な名勝奇勝を撮り歩いてます。
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信じられないかもしれませんが、これはスマートフォン(ナイトモード)で撮影された無加工の写真です!
福井県大野市、奥越の豊かな自然と広大な水面を抱く九頭竜湖。実は今、この場所を目的として東京や大阪、名古屋からわざわざ足を運ぶ人が増えています。
お目当ては、静まり返った夜の湖面に満天の星が映り込む「星空リフレクション」。
今回は、この幻想的なツアーを立ち上げた「九頭竜レイクサイドモビレージ」の三嶋(みしま)さんに、絶景の秘密や、初心者でも楽しめる夜のアクティビティについてお伺いしました。
勝山エリアなどの日中観光と組み合わせた、新しい福井の夜の楽しみ方をご紹介します。
※トップの冬の箱ヶ瀬橋の写真は一眼レフ撮影です この橋はキャンプ場からすぐの場所にあります
はじまりは「ナイトカヤックの後に見上げた星空」
無風の夜、ピタリと止まる波。スマホで撮れる「鏡面世界」

- 湖面に星や月が映り込む「リフレクション」とお聞きして、夜の湖でそんなにきれいに水面が静まるものなのかなと思ったのですが……。

- 実は湖って、夜になると風がすっと止んで無風状態になることが多いんです。
日中は少し波があっても、夜は本当に水面が穏やかになって、波ひとつない状態になる。
そのタイミングでカヤックやSUP(サップ)に乗ってライトを消すと、足元にも同じように星空や月が映り込むんです。

- 先ほど見せていただいた写真、本当にきれいでした。特別なカメラ機材がなくても撮れるものですか?

- 一切加工していなくて、スマホのナイトモードでそのまま手持ちで撮影したものです。
お客さんも皆さん、ご自身のスマホできれいなリフレクション写真を撮られていますよ。
僕らも最初は夜の湖に出る習慣なんてなかったんですが、実際に試してみたら想像を超える美しさで。
SUPだと、ボードの上にそのままゴロンと寝転がって星を眺めることもできるんですよ。
あれは本当に最高の体験です。
日中は恐竜博物館へ。夜は九頭竜湖で非日常を

- 県外から旅行で来られる方は、どのようなスケジュールで楽しまれることが多いですか?

- 例えば、日中は勝山市にある「福井県立恐竜博物館」などを観光して、夕方からこちらへ移動してくるルートは非常におすすめです。勝山エリアから九頭竜湖までは車でスムーズに移動できますし、日中はアクティブに遊んで、夜は湖上で静寂と星空に包まれる……というギャップを楽しんでもらえます。

- なるほど! それなら県外からでも1泊2日の旅行計画が立てやすいですね。季節ごとの見どころはありますか?

- 星空で言えば、夏の8月頃は「夏の大三角」が頭上にあって、天の川もすごくきれいに立ち上がります。
ただ、これからの秋や冬にかけても空気が澄んでくるので、星自体のくっきりとした見え方で言えばすごくおすすめです。
九頭竜ダムは「ロックフィルダム」という岩石を積み上げた構造なのですが、水位が下がる時期は湖岸のゴツゴツした岩肌が見えてきて探検気分が味わえます。
紅葉の時期は山全体が真っ赤に染まりますし、11月後半の寒くなるギリギリまで運航予定です。
冬は焚き火で暖まりながらマシュマロやコーヒーを楽しんでもらうような形も用意していますよ。
はじめての方、2歳のお子様でも安心のサポート

- 夜の湖に出るとなると、「落水しないか」「子どもでも大丈夫か」と不安に思う方もいるかもしれません。

- そこは安心してください。実際に体験に来られる方の6割くらいは初心者の方です。
お使いいただく艇も安定感のある大きめのものを用意していますし、ナイトプログラムの時は基本座るか膝立ちの姿勢で漕いでいただくので、これまで落水された方は一人もいません。
最年少だと2歳のお子さんもご家族と一緒に乗られています。乗り降りの際も僕が水に入ってしっかりサポートしますので、気軽に挑戦してみてほしいですね。

- 北陸新幹線の福井開業や、中部縦貫自動車道の延伸で、アクセスも劇的に良くなりましたよね。

- そうですね。名古屋方面からはもちろん、東京から新幹線とレンタカーを乗り継いで来られる方も増えました。
うちのキャンプ場は50年ほど続く場所なんですが、道路が整うことで通り過ぎてしまう場所にならないよう、「この星空を見るために九頭竜に行こう」と目的を持ってもらえる場所にしていきたいです。
何もないからこそ、夜の静けさと美しい星空がここにはあります。日常の喧騒を離れて、ぜひ一度この湖上の絶景を体感しに来てください。
【おすすめの過ごし方・アクセス】
東京方面から:北陸新幹線「福井駅」で下車後、レンタカーで中部縦貫自動車道を利用し約1時間。
名古屋方面から:東海北陸自動車道から中部縦貫自動車道を利用し、約2時間
おすすめルート:日中は「福井県立恐竜博物館(勝山市)」などを満喫し、夕方から大野市・九頭竜エリアへ。体験後は近隣の宿泊施設やキャンプ場でゆったり過ごすのがおすすめです。
【体験案内・ご利用情報】
九頭竜レイクサイドモビレージでは、宿泊者以外の方も気軽に参加できるナイトアクティビティや星空鑑賞プランを用意しています。
【ナイトカヤック・ナイトSUP体験】
料金:
自艇持ち込み(キャンプ宿泊者):3,300円
自艇持ち込み(宿泊者以外):5,500円
フルレンタルセット(本体・パドル・ライフジャケット・ライト等込み):8,800円
開催時期:春〜11月後半頃まで(※気象・水温状況による / 主に土日開催・1回あたり最大10名限定)
【星空リフレクション鑑賞】
陸上・離着岸エリアからの鑑賞
開催日は公式Instagramにてご確認ください
ご予約・お問い合わせ
体験の詳細やご予約状況、最新情報は公式ホームページおよびInstagramにて発信・受付を行っています。






















さっそくですが、県外からも多くの人が訪れるという「星空リフレクション」は、どのようにして生まれたのでしょうか?
2026年の夏前から夜に漕ぎ出す「ナイトカヤック」をスタートさせたんです。
ツアーの最後に湖の上で照明をパッと消すと、周りは山に囲まれていて、明かりがひとつもない。その真っ暗闇に、きれいな星空が広がるんですよ。
いつの間にか、最後に星を眺めるのがお客さんの定番の楽しみ方になっていて。そのうち「星だけを見るプログラムはありませんか?」というお問い合わせが届くようになりました。それで、「あ、これこそが求められている絶景なんだな」と気づいたのがきっかけですね。
スコーンと周囲が真っ暗になるので、星空が本当に引き立つんですよ!