ふく旅

【丸岡城】保存修理工事中でもたのしめる!城下町を巡る2時間観光モデルコース

現在から令和9年度にかけて大規模修理が行われている丸岡城。城内だけでなく、丸岡城の周辺にも魅力がたっぷりあることをご存じでしょうか?
歴史ロマンあふれるスポット、おいしい福井グルメ、人気マンガ『日本三國』の聖地巡礼など見どころが盛りだくさんです。

【丸岡城】保存修理工事中でもたのしめる!城下町を巡る2時間観光モデルコース

大森 望央 -Mio Omori-

【福井県の観光ガイドレポーター】
生まれ育って今も暮らす福井駅前情報や県内全域の話題のスポットをお届けしています。

100 view
大森 望央  -Mio Omori-

北陸唯一の現存天守「丸岡城」

福井県坂井市にある丸岡城は、現存12天守のひとつとして知られる名城です。1576年に織田信長の命により柴田勝家が甥の勝豊に城を築かせたのがはじまりとされています。北陸地方に唯一残る現存天守で、国の重要文化財に指定されています。

丸岡城では現在、天守を未来へ受け継ぐための保存修理工事が進められています。工事期間中の令和9年度11月まで(予定)は、天守内部や本丸の一部区域への立ち入りが制限されている期間があります。(工事の進捗や、臨時休館の情報は、坂井市のホームページ等でご確認ください)

工事中の丸岡城周辺を2時間で満喫プラン

工事中だからといって、残念に思うのはもったいない!

むしろ今だからこそ、日に日に姿を変えていく丸岡城の工事の様子を眺めながら、城下町をゆっくり歩いてみませんか?歴史や文化に触れながら、かつての面影が残る町並みを巡る時間も、この時期ならではの楽しみ方のひとつです。

今回は、丸岡城周辺を約2時間で巡るおすすめの城下町さんぽコースをご紹介します。

まずは「城小屋マルコ」で城下町散策の準備

丸岡城のすぐそばにある「城小屋マルコ」は、お城好きの人たちが気軽に立ち寄り、交流できる小さな複合施設です。

お城に関する書籍や資料が約600冊も揃っています。店内のカフェで提供されている、こだわりの「のろしコーヒー」や、丸岡城の内堀をイメージした五角形の水ようかんなどを食べながら、館内の本を自由に手に取って閲覧することができます。

さらに、城小屋マルコでは甲冑体験もでき、私服の上から本格的な甲冑を着用し城下町を散策するプランもあります。また、プライベートツアーも行われています。(体験やツアーは事前予約制です)

城小屋マルコオリジナルデザインのグッズや、丸岡城とのコラボグッズもあります。旅の記念やお土産にもぴったりで、ここでしか手に入らないアイテムに出会えるのも魅力です。

今回の旅では、こちらで古地図(1枚300円)を手に入れました。

「丸岡城御門庵」でランチタイム

散策前に腹ごしらえ。

城小屋マルコの横にある「そば処 丸岡城御門庵(ごもんあん)」では、丸岡在来種を使用した自家製石臼挽き手打ちそばを味わえます。御門庵は、これまで丸岡城近くの「一筆啓上茶屋」で営業し、長く観光客や地元の方々に親しまれてきました。2025年10月に現在の場所へ移転し、人気メニューはそのままに、変わらぬ味で訪れる人を迎えています。

この日いただいたのが、人気ナンバー1の「福井県人セット(1,350円)」。豊かな香りとしっかりとしたコシの福井名物「おろしそば」と、甘辛いソースの味わいが豚カツにしっかり染み込んだ福井県民のソウルフード「ソースカツ丼」。福井を代表する二大グルメを一度に味わえる、旅のランチにぴったりのセットです。

店内2階のカウンター席がある大きな窓から、丸岡城を眺めながら食事が楽しめます。散策の合間に、福井が誇るグルメをぜひ味わってみて。

古地図片手に城下町を歩いてみよう

さて、お腹も満たされたところで、古地図を見ながら城下町散策へ出発。現在の町並みと見比べながら歩くと、かつての城下町の面影が少しずつ浮かび上がってきます。歴史に思いを馳せながら、周辺のスポットを巡ってみました。

▶︎「國神神社」

國神神社は、丸岡の地名の由来になったともいわれる椀子皇子(まるこのおうじ)と、その誕生の地である麿留古乎加(まるこのおか)にゆかりを持つ神社です。

今から約1500年前の武烈天皇8年(506年)、継体天皇と倭媛(やまとひめ)の皇子である椀子皇子が、麿留古乎加(現在の丸岡城が建つ丘)で降誕した際、その胎盤を埋めた場所に社が建てられたのがはじまりと伝えられています。

もともとは現在の丸岡城天守の位置にありましたが、柴田勝豊が築城の際に南麓にある現在地に移したと言われています。城周辺を散策する際には、ぜひあわせて訪れたい歴史スポットの一つです。

▶︎「田島川」

丸岡城の周辺を歩いていると、静かに流れる田島川に出会います。実はこの川、単なる川ではなく、江戸時代に丸岡城をぐるりと囲んでいた外堀です。丸岡城の石垣や城下町の風景とあわせて眺めれば、当時の城のスケールが感じられます。

▶︎「霞のタブノキ」

推定樹齢300年以上と伝わるタブノキ。田島川に架かる神明橋の袂にあります。高さ約14メートル、幹周り約5.3メートルを誇り、坂井市を代表する巨木です。

福井地震でも焼失を免れ、今もなお力強く枝を広げている姿に、地域の人々が長年にわたり大切に守り続けてきた歴史を感じることができます。丸岡城周辺を散策する際には、ぜひ足を止めて見上げてほしい、静かなパワースポットです。

▶︎「切支丹灯籠」

円光寺の境内にひっそりと佇む「切支丹灯籠」。一見すると普通の石灯籠ですが、よく見ると竿石には観音像に似せたマリア像、上部には十字架を思わせる意匠が見られるとされています。

この灯籠は、有馬家ゆかりの品として丸岡に伝わったもの。有馬家はキリシタン大名として知られる有馬晴信を輩出した家柄でもあり、その歴史を今に伝える貴重な遺構です。

丸岡城周辺には、城や武将だけでなく、このような意外な歴史の痕跡も残されています。他にもお寺など散策の途中で立ち寄れば、丸岡の奥深い歴史に触れることができるスポットがたくさんありますよ。

城下町にある感動スポット「一筆啓上 日本一短い手紙の館」へ

ここからは丸岡城に来たならば必ず立ち寄りたいスポットをご紹介します。

丸岡城のほど近くにある「一筆啓上 日本一短い手紙の館」は、日本の手紙文化の魅力を伝える全国でもめずらしい施設です。

館名の由来となったのは、戦国時代の武将・本多作左衛門重次が陣中から妻へ送った一通の手紙「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」。

わずか40文字の短い文章ですが、家族への思いやりや気遣いがぎゅっと詰まっています。手紙に登場する「お仙」は、後に丸岡藩初代藩主となる本多成重の幼名「仙千代」のこと。戦の最中にあっても、妻や子どものことを案じる父親の姿が伝わってきます。


この手紙をモチーフに始まったのが「日本一短い手紙 一筆啓上賞」で、館内では歴代受賞作品を読むことができ、わずかな言葉に込められた家族や友人への想いに触れることができます。

「古城展望室」では、丸岡城の映像が上映されている他、実際に丸岡城を眺めることができます。建造当時の丸岡城天守(想像)とぜひ見比べてみてください。また、館内には手紙を書いたりと思い思いの時間を過ごすことができる「ふみの庭」や、企画展示が定期的に行われているエリアもあります。

「丸岡城マチヨリマーケット」でお土産購入&ひと休み

散策の締めくくりは、丸岡城観光情報センター「丸岡城マチヨリマーケット」へ。“はじめましての人も、ご近所さんも、このマチに来たらみんなに寄ってほしい” そんな想いがこめられ、2025年3月にオープンした施設です。

屋根は越前織がモチーフとなっており、外壁や内壁には福井市足羽山で採掘されていた、丸岡城の屋根瓦にも使われている「笏谷石(しゃくだにいし)」が用いられています。

館内には展示室があり、かつて丸岡城天守に設置されていた笏谷石製の鯱や、丸岡城に関する資料やパネルなどが常設されています。

シアタールームもあり、江戸初期の天守閣と城下町をVRで再現した体験や、坂井市の観光スポットの映像を楽しむことができます。

お土産品も充実しています。「城下町マルシェ」には、坂井市をはじめとする福井県内の特産品などが並びます。

めずらしい季節商品や、丸岡城土産、坂井市公式キャラクター「坂井ほや丸」グッズなど、地元ならではの味や逸品との出会いも楽しめます。

カフェは、福井県で親しまれている「ユトリ珈琲店」が出店しています。大きな窓越しに丸岡城を眺めながら、コーヒーと共にくつろぎの時間を過ごすことができます。城下町散策の休憩にもぴったりです。

丸岡城の店舗限定「黒蜜ようかんソフトクリーム」を発見しました!福井銘菓「水ようかん」をイメージしたソフトクリームと黒蜜のコクが絶妙にマッチし、濃厚な美味しさ。町歩きで程よく疲れたからだを上品な甘さが癒してくれます。


施設内にはその他に、観光案内、コインロッカー、無料WiFi、授乳室、パウダールームなどの便利なサービスがあるので、丸岡城周辺観光の拠点として利用するのもおすすめです。

人気漫画・TVアニメ「日本三國」ファン必見の聖地巡礼

マチヨリマーケットでは現在、TVアニメ放送が開始した人気漫画「日本三國」のキャラクター「輪島桜虎」のパネルが出迎えてくれます。実は今、丸岡城は歴史ファンだけでなく「日本三國」ファンからも熱い注目を集めています!丸岡城は、作中で聖夷総帥 輪島桜虎が威光を発揮した場所として、作品ファンにとっても見逃せないスポットです。

「TVアニメ『日本三國』デジタルスタンプラリー -四都市巡覧記- 第三弾:福井県」が行われており、福井県では「福井×日本三國 聖地巡礼スタンプラリー」が令和8年12月31日(木)まで開催中です。丸岡城もチェックポイントとなっています。ぜひチェックしてみてください。

「重ね捺し御城印スタンプラリー」で楽しさ倍増!

「丸岡城 入場券券売所」と、今回めぐった「城小屋マルコ」「國神神社」「一筆啓上 日本一短い手紙の館」「丸岡城マチヨリマーケット」の5つのスポットを巡りながらスタンプを重ねていくと、一枚の美しい御城印が完成する「重ね捺し御城印スタンプラリー」も開催中です。台紙御城印は300円でスタンプスポットで購入が可能です。5つスタンプを押すと、どんな絵柄になるかはお楽しみに!

今回は「一般社団法人DMOさかい観光局」の加藤さんにご案内していただきながら巡りました。

DMOさかいでは、「重ね捺し御城印スタンプラリー」などの企画の他、坂井市の観光情報を公式サイト「さかい旅ナビ」や公式インスタグラムで発信されています。ぜひ旅の参考にしてみてください。

丸岡城の城下町に目を向けてみると新たな発見があります。歴史スポットを巡り、福井グルメを味わい、カフェでひと休み。約2時間の周遊でも、丸岡の奥深い魅力をたっぷり楽しむことができます。次に丸岡城を訪れるときは、ぜひ城下町全体を歩いてみてください。きっと、丸岡城が何倍も面白く感じられるはずです。

大森 望央 -Mio Omori-

【福井県の観光ガイドレポーター】
生まれ育って今も暮らす福井駅前情報や県内全域の話題のスポットをお届けしています。

大森 望央  -Mio Omori-

このライターの人気記事

【福井駅 周辺観光】駅から徒歩15分以内!地元民おすすめ観光スポット5選
【福井駅 周辺観光】駅から徒歩15分以内!地元民おすすめ観光スポット5選
detail_291.html
【福井駅で買える】贈って嬉しい!福井土産スイーツ10選
【福井駅で買える】贈って嬉しい!福井土産スイーツ10選
detail_710.html
【最速レポ】福井県立恐竜博物館がリニューアルオープン!見どころをご紹介
【最速レポ】福井県立恐竜博物館がリニューアルオープン!見どころをご紹介
detail_239.html
黒龍酒造「ESHIKOTO(えしこと)」潜入レポート@永平寺町
黒龍酒造「ESHIKOTO(えしこと)」潜入レポート@永平寺町
detail_114.html

関連記事

いま読まれている記事

県民オススメ!「これ買っておけば間違いなし」福井土産7選(グルメ編)
体験や宿だけでなくお土産も旅の醍醐味のひとつですよね。福井には羽二重餅やおろしそば、越前ガニなどの買いたくなっちゃうお土産がたくさんありますが、今回は福井県民が自信をもってオススメする、お菓子・スイーツや伝統の薬味などの福井らしさあふれる食のお土産を7つご紹介します。
自分で召し上がるもよし、お友達に渡してシェアするもよし。見つけたらぜひ手に取ってみてください。
県民オススメ!「これ買っておけば間違いなし」福井土産7選(グルメ編)
detail_65.html
福井県民おすすめ!「福井県のいちおし越前そばの店」17選
※2024年10月2日~11月2日に福井県民を対象に行ったWEBアンケートの結果です(ランキングではありません)。
福井県民おすすめ!「福井県のいちおし越前そばの店」17選
detail_601.html
【福井駅 周辺観光】駅から徒歩15分以内!地元民おすすめ観光スポット5選
観光ガイドとしても活動しているライターが福井駅近の観光スポットを紹介!選りすぐり5ヶ所をお伝えします。
【福井駅 周辺観光】駅から徒歩15分以内!地元民おすすめ観光スポット5選
detail_291.html

同じテーマの記事

若狭の夏を感じる「くずまんじゅう」4選!
ぷるぷるのくずにこしあんを包んだ絶品「くずまんじゅう」。
若狭の夏を告げるお菓子のお店を4店舗ご紹介します。
若狭の夏を感じる「くずまんじゅう」4選!
detail_916.html
敦賀で炊きたての福井米を味わう。ご飯おかわり自由の『福井米食堂つむぎ』
敦賀のおすすめグルメを紹介します。今回は、福井の豊かな水源で育ったお米がお腹いっぱい楽しめる「福井米食堂つむぎ」へ行ってきました。
敦賀で炊きたての福井米を味わう。ご飯おかわり自由の『福井米食堂つむぎ』
detail_906.html
福井県坂井市「さかいキッズパーク」へ親子で行ったら想像以上だった
天候も気温も関係なく、子どもが全力で遊び尽くせる屋内施設です。ハイハイ期から小学生まできょうだいで一緒に楽しめます。
福井県坂井市「さかいキッズパーク」へ親子で行ったら想像以上だった
detail_898.html