新しい食体験「民宿フレンチ」に酔いしれる!1泊2日で満喫する感動の若狭グルメ旅
「民宿で極上フレンチ!?」そんな未知なる食体験を求めて若狭へ。絶景や歴史ロマンも触れながら、地産地消の美食に心震える、大人贅沢な1泊2日の旅をご紹介します。

のじのじグルメ
福井のグルメをこよなく愛する、自他ともに認めるグルメオタク
福井の食が持つ「真の魅力」を余すことなくお伝えします!
Instagram「のじのじグルメ」でも福井の食情報を発信中です。

大人旅の舞台「若狭」へ

豊かな海と山に囲まれ、独自の食文化を育んできた福井県・若狭エリア。
福井グルメオタクの私が目指す今回の旅の目的地は、歴史ロマンや絶景はもちろんのこと、何と言っても「美食」です!大人だからこそ味わいたい、本物の味と地産地消のこだわりに思わず心が弾む!そんな感動の食体験を求めて、特別な1泊2日の若狭旅へ出発します!
「MINSHUKUよしおかや」でいただく、若狭の風土そのものを味わう創作フレンチ
若狭湾の波音が心地よく響く、静かな漁村集落にひっそりと佇む「MINSHUKUよしおかや」。
一見すると、どこにでもある親しみやすい民宿…でも実はここ、ただの民宿ではありません。なんとこの場所でしか体験できない「特別なフルコース」が味わえる特別な宿なのです!「えっ、ここでフルコースを食べるって、想像しただけで面白そう!」と、到着早々ワクワクと期待で胸が膨らみます。
ミシュランの星付きレストランで修業し、東京で人気のイノベーティブレストランでシェフを務めるなど、料理人として活躍していた吉岡翔太シェフが三代目として跡を継いだのが2025年。お話を伺うと、その物静かな性格の内側から溢れ出る強い情熱を感じます。
「敷居の高いレストランやオーベルジュに慣れていない方でも、お風呂上がりに浴衣姿で、畳の上でリラックスしながらコース料理を楽しんでほしい」という言葉通り、フレンチの技法を基調とした「民宿×コース料理」という新鮮なギャップがこの宿最大の魅力。 しかも驚くべきは、一部の調味料などを除きオール若狭産という“超ローカルガストロノミー”へのこだわり!カニやフグといったブランド食材に頼らず、同エリアにある世久見漁港直送の新鮮な地魚や地元の恵みを主役に据えるのは、この民宿から若狭の食材を輝かせたいというシェフの挑戦でもあると感じます。
「普段の和食で馴染みのある食材を、いかに『和を外して』驚きに変えるか」、そして、「料理を通して若狭の風土をどれだけ伝えられるか」と意気込むシェフ。懐かしくも誰も食べたことのない未知の美食の世界へ、いざ出発です!
【民宿フレンチの魅力①】「民宿でコース料理」、そのギャップが面白い!

若狭うらら メロン かぶせ茶
まず驚愕したのが、小浜市の新ブランド牡蠣「若狭うらら」。三倍体という、産卵せず栄養をため込む個体のため、夏場の高水温でも身が痩せず、栄養と旨みが詰まっています。また、一粒一粒を丁寧に育てるシングルシード方式により、年中美味しく食べられるとのこと。
牡蠣のミルク感にメロンの濃厚な甘み、かぶせ茶の爽やかな苦みが重なる、牡蠣の新しい食べ方に思わず歓喜!
「新米いちほまれスープと初恋(白ネギ)の米粉チュロス」や、海と山の近さを感じるアミューズ4種、檜が薫るカンパチなど、緻密に計算された複雑な味わいに、おじさん唸りっぱなしです!w
「畳の上でこんな上質なアミューズを味わえるなんて!」と序盤から「民宿でコース料理」の世界観にいきなり引きずり込まれました。
【民宿フレンチの魅力②】若狭の良質な食材を、「隅から隅まで」堪能!

サワラ トマト つるむらさき
世久見の定置網で採れたサワラは、皮目は香ばしく、身は抜群のしっとり感!地元の生産者が愛情をこめて育てたトマトやツルムラサキと合わせた、野趣が引き立つ逸品です!さらに、こちらも世久見のアオリイカに南瓜やピーマンを合わせた椀物。そして、フレンチらしく目の前でシェフが鹿肉にソースをかけて仕上げる演出も!この「若狭鹿」は一口でわかる抜群の鮮度で、地元産のイチジクとズッキーニと合わせると旨味が調和し、赤ワインとも最高のペアリングに!
海の幸山の幸からジビエまで、隅から隅まで若狭の食材のポテンシャルを堪能し、この時点で身体の9割は若狭で埋め尽くされましたw
【民宿フレンチの魅力③】「あえて外す」食材の組み合わせに驚愕!感動!

いちほまれと真鯛の茶漬け クレソン レモンバーベナ
〆は「いちほまれ」と真鯛にクレソンとレモンバーベナを合わせた、人生初の創作茶漬けです。この独創的な食材の組み合わせが吉岡シェフの真骨頂!普段和食で食べ慣れた魚や野菜を、「あえて外す」掛け合わせにすることで、驚きと感動の一品に変身させる。この茶漬けも、普段食べるシンプルな味付けのそれとは一線を画す、最高の作品です!
続く「こんにゃく・葛の葉茶」の不思議な仕掛けや、みずみずしい幸水梨にウォテコンガという甘酸っぱいコーヒー豆を合わせたデセール、さらに栗・レモン・紅映・虎杖を使った小菓子4種まで抜かりなし!
「あえて和を外す」シェフのセンスと若狭の食の豊富なバラエティ。体験した人は見事にその魔法の虜になってしまうのです。
【民宿フレンチの魅力④】朝食は和食。でも〆は・・・最後まで感動!
夢のようなコース料理と上質なワインで幸せな眠りにつき、迎えたのは港町ならではの清々しい朝。食事前に海辺をゆっくりと散歩した後の朝食は、夕食のロマンチックなフレンチの余韻を残しつつも、どこかほっとする民宿らしい和定食です。
爽やかにカボスでいただく豆腐や、地元の世久見で採れた珍しい地魚、炊きたてのご飯にぴったりなお惣菜の数々は、昨晩のコース料理と同様、若狭尽くし!一品一品が丁寧で出汁の旨味がじんわり染み渡ります。和食の技術・出汁の引き方も一流で、「ご飯がおかわりなしではいられない!」と思わせる至高の朝ごはん(実際2杯おかわりしましたw)。若狭の食材の底力をあらためて見せつけられました。

早瀬浦大吟醸のムース かぶせ茶オイル、小浜市「HAOTO」の蜂蜜を使ったフィナンシェ
和の朝食を堪能した後には、地酒「早瀬浦」の大吟醸を使った芳醇なムースにかぶせ茶オイルを合わせたデセールと、小浜市「HAOTO」の蜂蜜を使った焼き立てフィナンシェが登場!もちろんどちらも悶絶級の美味しさで、朝の〆までしっかり民宿フレンチらしく締めくくってくれる演出には脱帽です。
畳の上で、浴衣姿でリラックスしながら、若狭の風土をまるごと味わい尽くす「MINSHUKUよしおかや」。民宿という日本の歴史文化をアップデートした場所での、身も心もほだされた最高の美食体験は、旅の記憶に刻まれる一生ものの思い出になりました。
【MINSHUKUよしおかや】
■住所 福井県福井県三方上中郡若狭町食見15-10
若狭グルメ① 天然うなぎと新鮮な地魚をたっぷり堪能!「味一休」

三方五湖に来て、絶対に外してはいけないのは…そう!鰻です!というわけで、久々子湖のそばに位置する「味一休」へ。
元々は漁師だった先代が始めた民宿がルーツという歴史あるお店で、現在は、金沢で修業を重ねた4代目がその味と技を受け継いでいます。長年地域で愛され、県外からも多くの旅行者が訪れる人気店です。
いただいたのは「捌き立て炭火焼うな重+肝吸い+お刺身盛り」。
大きめで脂がしっかり乗った鰻を厳選し、注文を受けてから捌いて炭火でじっくり地焼きにするという徹底したこだわり。継ぎ足しの秘伝タレが絡んだ鰻は香ばしく、地元美浜米のご飯が進みすぎます!さらに毎朝敦賀の市場から直接仕入れるお刺身もプリプリで絶品。一品一品に素材への情熱と職人技が宿る、極上の鰻ランチを堪能できました!
4代目に若狭の魅力についてお話を伺うと、「海、山、湖の3つの自然がこれほど間近に見渡せる場所は全国的にも珍しい。この奇跡的な3つの自然が育んだ最高の食材を、ぜひ味わいに来てほしい」と語る店主の言葉に深く納得!若狭という土地の恵みと人の温かさに癒される、特別なランチとなりました。
【味一休】
■住所 福井県三方郡美浜町久々子80−3
若狭グルメ② 年縞を食べる?知的好奇心と食欲を同時に満たす 「café縞」

年縞博物館に併設された「café縞」は、目の前に広がる三方湖とレインボーラインが通る梅丈岳という、雄大な景色を一望できる絶景カフェ!博物館の見学とセットで立ち寄るのにぴったりのスポットで、窓から差し込む光と湖の美しいロケーションに一瞬で心が奪われます。
こちらでいただいたのは、地層をイメージした見た目も楽しい「年縞SAND」と、皮も丸ごと使った発酵感あふれる「完熟梅ソーダ」。
「年縞SAND」は、竹炭を練り込んだ真っ黒なパンに玉子やチキン、トマトなどが挟んであり、一口でいろんな味が楽しめる、年縞のように底深い美味しさ!そして、サンドイッチを固定するピンにちょっとした仕掛けがあり、これを外してみると……なんとびっくりな仕掛けが!ぜひ現地に行って確かめてみてくださいね。
雄大な自然を眺めながらの小休憩は、知的好奇心と食欲が同時に満たされる最高のカフェタイムでした!
【cafe縞】
福井県三方上中郡若狭町鳥浜122-12-1 福井県年縞博物館内
観光スポット① 地球の歴史のものさしが若狭に!「年縞博物館」

続いて「福井県年縞博物館」の展示エリアへ。年縞(ねんこう)とは、湖の底に長い年月をかけて積もった縞模様の地層のこと。三方五湖の一つ、水月湖の底から採掘された7万年分・45メートルにも及ぶ本物の年縞が、横になってずらりと展示されており、その珍しさと圧倒的なスケールに息を飲みます。
実はこの水月湖の年縞、状態が奇跡的なほど良好なため、世界の気候変動や考古学などにおける年代測定をなんと1年単位で正確に知ることができる「世界標準のものさし」として採用されているんです!7万年の地球の歴史がこの縞模様一つひとつに刻まれているとは、なんと壮大なロマン!大人の探究心がグッとくすぐられました。
【年縞博物館】
福井県三方上中郡若狭町鳥浜122-12-1
観光スポット② 湖上で大自然とひとつになれる!「三方五湖ネイチャークルーズ」

観光スポットとして、もう一つ外せないのは「三方五湖ネイチャークルーズ」です。静音性に優れ環境にも優しい電池推進船に乗り、五感全部で湖の自然を感じる心地よい湖上遊覧を楽しめます。初めて乗りましたが、今回最も印象深かった観光スポットです!
乗船中の一押しは、船上デッキで湖面を渡る風を感じながら眺める水辺の美しい景色!たくさんのカワウ(河鵜)が羽を休める姿や魚が水面を跳ねる様子など豊かな生息域を間近に観察できます(冬にはたくさんの渡り鳥が見られるそうです!)。タイミングが合えば、全国トップのローイング(ボート)強豪校、美方高等学校ローイング部の練習風景も見ることができます。
また、江戸時代に人力で切り開かれたという「浦見川」の歴史についての解説も興味深く、船が川岸すれすれを通るスリリングにも大興奮!日本各地にある遊覧船の中でもトップクラスの魅力だと思いました!
湖の豊かな自然と歴史を五感で体感できる、濃密で記憶に強く残る50分の船旅になりました。
【三方五湖ネイチャークルーズ】
福井県三方郡美浜町早瀬24-4-1
観光スポット③ 知る人ぞ知る若狭の銘酒”早瀬浦”の蔵元「三宅彦右衛門酒造」

三方五湖ネイチャークルーズ乗り場から徒歩約5分、早瀬漁港の近くにあるのが、創業江戸時代中期、300年以上の歴史を誇る老舗蔵元「三宅彦右衛門酒造」です。こちらで造られている若狭を代表する銘酒「早瀬浦(はやせうら)」は、小さい蔵で生産量が限られていることから、入手困難なプレミアム酒として全国の日本酒ファンの注目を集めています。
酒蔵の横にある直売所には、創業以来、仕込み水として使い続けている井戸があります。聞くと、この付近は太古から地殻変動が繰り返され、井戸もその影響を受けて独特の地層を形成しているため、ミネラル豊富な発酵力の強い中硬水が湧き出ているそう。
そんな個性的な仕込み水で造られる「早瀬浦」は、力強い米の旨味と凛としたキレのある淡麗旨口が最大の魅力!また、蔵が小さいぶん、仕込み期が10月から6月までの10か月(一般的には4~6か月)と長くすることで、様々な種類の早瀬浦を醸しており、訪れる季節によって味の違いを楽しむことができます。
今回は秋限定の熟成酒、ひやおろし「夜長月」を購入!熟成らしいおだやかな飲み口ながら、ミネラル感のある骨太な旨みを併せ持つ、食中酒にぴったりの日本酒でした!皆さんも歴史と風情あふれる酒蔵を訪れ、ぜひ至高の銘酒を手に入れてくださいね。
※直売所は午前中のみ営業。営業時間はお電話でご確認ください
【三宅彦右衛門酒造】
福井県三方郡美浜町早瀬21−7
観光スポット④ 心洗われる美と静寂の古刹「妙楽寺」

旅の終盤に訪れたのは、小浜市にある古刹「妙楽寺(みょうらくじ)」。鎌倉時代に建立されたという本堂は小浜市最古の木造建築物として重要文化財に指定されており、静寂と緑に包まれた静かな佇まいが心をすーっと落ち着かせてくれます。
妙楽寺の大きな見どころは、全国的にも大変珍しい二十四本の手を持つ御本尊「二十四面千手観音立像」。昭和までは33年に一度の御開帳でしか見られなかった秘仏は、お堂の静寂の中で圧倒的な慈悲と存在感に満ちており、日々の憂いを忘れていつまでも眺めていたくなるような深い感動に包まれました。
お土産スポット 最新の道の駅で若狭の旬をお持ち帰り!「若狭美浜はまびより」

大人旅のフィナーレを飾るのは、JR美浜駅前に2023年にオープンした話題の道の駅「若狭美浜はまびより」です。お土産処に加えレストランやカフェも併設された、観光客や地元の方にも人気のスポットです。
お土産処には、若狭の定番銘菓はもちろんのこと、地元で採れた旬のフルーツや特産の梅干し、伝統食のへしこまでずらりと勢ぞろい!若狭の「美味しい!」がぎゅっと詰まった魅力的なラインナップに目移りしながら、たくさんのお土産を買い込んで大満足の旅を締めくくりました!
海・山・里の恵みと歴史・自然が織りなす「若狭」の奥深い魅力を求めて、若狭へ出かけよう!
「民宿で味わう極上フレンチ」という新鮮な驚きから始まり、伝統を受け継ぐ鰻の逸品、幾重もの歴史を刻む年縞や日本酒、三方五湖の雄大な自然まで――若狭という土地が秘めたポテンシャルの高さを、まさに五感すべてで実感した1泊2日の旅でした。
皆さんもぜひ、自分だけの特別な若狭の「美食とロマンの大人旅」を体験しに足を運んでみてください!












































































