電車とバスで楽しむ!永平寺ぶらり旅レポート
福井県を代表する観光地のひとつ、「永平寺(えいへいじ)」。車での移動が便利ですが、実は公共交通機関でも楽しめるんです!福井駅から電車とバスを使った永平寺観光の様子をレポートします。

ともぞー/はる
福井県出身の双子姉妹ユニット。
地元の越前市を中心に、観光やローカル情報をお届けします!
【好きなもの】
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はる|まち歩き、古民家、まちやど、カフェ(@haru_goodthings)

「永平寺」ってどんな場所?
永平寺は、福井県永平寺町にある曹洞宗の大本山で、今から約800年前に作られました。日本を代表する禅の道場として知られており、今も多くの修行僧が厳しい修行を続けている寺院です。深い山に囲まれた場所にあり、一般の参拝者も坐禅などの体験をすることができます。
バスに乗って、福井駅からいざ出発!
まず私たちが利用したのは、福井駅東口から永平寺まで行くことができる直行バス「特急永平寺ライナー」。1時間に1本のペースで毎日運行していて、バスの車窓を眺めていたら30分ほどで永平寺に到着しました。片道750円で、支払いは交通系ICも利用できます。
とても便利ですが、ひとつ注意点を挙げるとするなら、席が先着順のため満席になったら乗れないということ。私が乗車した日はゴールデンウィークで、出発15分前の時点で10名ほど並んでいましたが、無事に乗ることができました。心配な方は早めに並んでおくのがおすすめです。
特急永平寺ライナー以外にも、えちぜん鉄道と路線バスを乗り継いで永平寺に行くことも可能ですよ。
永平寺の門前町で福井グルメを味わう
バスを降りると、永平寺の門前町に到着。お土産屋さんや飲食店が軒を連ねています。わたしたちはお昼前に到着したので、混雑する前にお昼ごはんを先に食べることにしました。
飲食店はたくさんあるのですが、精進料理として食べられていた名残からか、おそば屋さんが多い印象です。越前おろしそば以外にも、福井名物のソースカツ丼を食べられるお店もありました。
私たちが行ったのは「山楽亭」。福井県産のそば粉を使用した手打ちそばを味わえるお店です。注文したのはおろしそばとソースカツ丼がどちらも楽しめる「ソースヒレカツ丼セット」と、おろしそばと生醤油を掛けていただくそばが食べ比べできる「食べ比べおろし」。
福井県出身ですが生醤油そばは初めて食べました!そば本来のシンプルな味を楽しむことができました。ソースカツ丼もカリカリの衣に甘辛いソースがぴったりで美味しかったです。永平寺名物のごま豆腐もついていて、福井のグルメを満喫することができました。
禅の空間が広がる永平寺へ!
川のせせらぎを感じられる石畳の参道を通り、永平寺に向かいました。2024年10月に新たにオープンした「Hikari Terrace 輝坊(きぼう)」もこの通り沿いにあります。詳細はこちらのふく旅ライターの記事を併せてご覧ください。
永平寺に到着!新緑の気持ちいい季節で、由緒ある建物や美しい苔とともに癒される空間が広がっていました。手を清めて、拝観料を納めて中に入ります。
永平寺についての紹介映像を視聴して、順路に従って回廊でつながる七堂伽藍を参拝しました。長い階段や立派な建物、美しく手入れされたお庭……。永平寺に流れる落ち着いた空気をぜひ体感してみてください。ちなみに写真撮影は基本的にOKですが、修行僧の方が写らないようにとのことでした。
参拝時間
8時30分~16時30分(※16時までにご来寺ください)
拝観料
大人700円、小・中学生300円
障がい者手帳をご提示の方300円(※未就学者は無料)
※2025年6月時点の情報。詳細はホームページをご覧ください。
門前町のお店で食べ歩きやお土産探し
門前町には食べ歩きができるお店やお土産屋さんが並んでいます。
歩いていたらつい気になって、大きなご利益団子を注文!串を切って渡してくれたのですが、「苦(くるしみ)」と「死(し)」を切るという意味があるそうです。焼きたてのお団子はボリューム満点で美味しかったです。
私は旅先で調味料を買うのが好きなので、永平寺の蔵出しみそを購入。福井の郷土食である打豆や永平寺名物のごま豆腐、越前そばも売られていました。
門前町のお店については、こちらのホームページをご覧ください。
昔ながらの喫茶店「喫茶禅」でひと休み
たくさん歩いたので、門前町にある昔ながらの喫茶店「喫茶禅」で少し休憩を。窓がお寺みたいな外観で、店内も落ち着く雰囲気でした。喫茶店らしいドリンクや軽食メニューがあり、私たちはホットコーヒーとココア、ホットケーキを注文。温かい生地にクリームがとろけて、あっという間に完食しました!
「アトリエ菓修」の名物アップルパイを
永平寺の名物として知られている「アトリエ菓修」のアップルパイ。手で持って食べるスタイルが珍しく、売り切れになることも多い人気商品。午後に行きましたが、併設の飲食店「一休」にあと少しだけ残っていて、店内でいただくことができました。バター香るサクサクの生地に、あったかい林檎は絶品です!
甘党なのでつい甘いものをたくさん食べてしまいましたが、どれも美味しくて門前町のお店巡りは大満足でした。
路線バスと「えちぜん鉄道」を乗り継いで次なる目的地へ
夕食のお店は事前に決めていたので、すぐに福井駅方面には戻らず、えちぜん鉄道の「永平寺口駅」まで路線バスで移動しました。えちぜん鉄道勝山永平寺線は、「福井駅」と「勝山駅」を結ぶ路線で、30分に1本ほどのペースで運行しています。
永平寺口駅の駅舎はレトロな雰囲気で、ホームを挟んだ反対側には大正時代に建てられた旧駅舎も残っています。バスやタクシーのロータリーもあって、永平寺町の中でターミナル駅になっている印象でした。駅前にある赤レンガの建物も雰囲気があり、旧駅舎と同じ大正時代に変電所として作られたそうです。
そして、ローカル線「えちぜん鉄道」の旅がスタート!
駅舎内で切符を購入、または交通系ICで乗車することができます。
「食事処みや川」で海鮮料理を楽しむ
夕食は気になっていた「食事処みや川」へ。最寄駅の「越前野中駅」から田園風景の中を10分ほど歩きました。
「食事処みや川」は福井らしい古民家を活用した飲食店で、新鮮な海鮮料理が人気です。わたしたちが行ったのはゴールデンウィークで、念のため事前に予約をしておきました。お店に行ってみたら予約で満席になっていたので、絶対行きたいという方は予約が確実です。
私はお目当ての海鮮丼を注文しました!なんと2倍サイズにもできるそうで、海鮮だけ2倍にしてもらいました。食べても食べても美味しい海鮮……という感じで、こんなに贅沢で幸せな海鮮丼は初めて食べました。お刺身、お寿司、居酒屋メニューも充実しているので、海鮮好きな方はぜひ行ってみてください。
永平寺は電車とバスでも楽しめる!
永平寺から福井駅方面まではバスの「特急永平寺ライナー」、または路線バスと「えちぜん鉄道」で移動することができます。
山深い場所にある永平寺は、なんとなく車があった方がいいのかな……と思っていましたが、公共交通機関で十分満喫することができました。ローカル線が好きな方、車をお持ちでない方、運転に不安がある方はぜひ電車とバスで永平寺の旅を楽しんでみてくださいね。